PUBGの韓国開発社が上場へ 時価総額は最大3兆円規模の予想

MMOシューティングゲームとして世界的に人気を呼んだ「プレイヤーアンノウンズ バトルグラウンズ」(以下、PUBG)の開発会社である韓国クラフトン社の上場が確定した。韓国取引所有価証券市場本部は11日、クラフトンが上場予備審査を通過したと発表した。

クラフトンは、2007年3月にブルーホールスタジオという社名で設立されたオンラインゲームの開発・サプライヤーである。

クラフトンの昨年連結ベースの売上高は1兆6704億ウォン(約1,642億円)であり、営業利益は7739億ウォン(約761億円)を記録した。売上高と営業利益は、前年比でそれぞれ54%、115%増加した。営業利益7739億ウォンはネクソン(1兆1907億ウォン)、NCソフト(8247億ウォン)に続き三番目に大きい金額となっている。

同社の業績を牽引する代表作は2017年に発売したPUBGだ。現在、全世界の利用者数は約4億人とされる。

韓国メディアなどによると、クラフトンの上場後の企業価値は約20兆〜30兆ウォン(約2~3兆円)に達するとみられている。

先月、クラフトンは既存の株式1株を5主分割する額面分割を行っている。額面分割を決定した後の1ヶ月半の間に同社の株価は24%上昇している。

上場代表主幹事は、ミレアセット証券である。共同主幹事はNH投資証券、クレディ・スイス(CS)、シティグループのグローバルマーケット証券、JPモルガンなどである。

クラフトン社はNCソフトの「リネージュ」シリーズの開発者らがメンバーとなり設立された会社であり、設立当時は「ブルーホールスタジオ」の名でスタート。2018年11月30日に臨時株主総会を開き、会社名を「クラフトン」に変更することを決議した。

(参考記事:「MMORPG「リネージュ」の後継大作公開近づく…開発社が商標権特許出願 PS5などにも対応か」)
(参考記事:「カカオジャパン「ピッコマ」の1~3月売上成長率が世界3位に」)
(参考記事:「韓国ネクソン、ナムコやセガへの投資公表…総額1640億円」)

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