ハースF1のマゼピン、兵役の噂について説明。特別クラスを受講し予備役将校として義務完了を目指す

 ハースのルーキーであるニキータ・マゼピンは、彼のF1デビューシーズンがロシアでの兵役義務により中断される可能性があるという噂について説明した。

 サンクトペテルブルクで最近開催された経済フォーラムにおけるニキータの父親ドミトリーのコメントを元に、最近インターネットで報じられたところによると、22歳のニキータは今年母国で兵役を完了する必要があるかもしれないとコメントしたという。

 ロシアでは若い男性にとって兵役は義務ではあるものの、兵役を完了するにはふたつの選択肢がある。ひとつはマゼピンが選択しているもので、1週間に1回開講される特別クラスを受けるというものだ。彼は基本的にはモスクワ大学のクラスに出ることでその要件を満たしている。

「僕の側としては、状況は非常に明確だ」とマゼピンは説明した。

「僕はロシアでの方法にそって、大学で勉強している。ロシアでは兵役が義務化されているけれど、条件にあてはまれば兵役を完了させる方法はふたつあるんだ。ひとつ目は大学を卒業し、1年間兵役に行くこと。ふたつ目は、もし身体能力や勉学の結果の面で条件を満たしていれば、エリート軍というように呼ばれるものに入ることができる。そこではまったくやり方が違う」

「1週間に1度、予備役将校になるための勉強をするんだ。それには3年かかるが、1週間に1度だけでいいし、基本的には1クラスだけで終わる」

 2019年のFIA-F2最初のシーズンに、マゼピンはそのうようなサイクルで大学で経済学の勉強を始めた。

「これは僕がもうすでに2年間やっていることだ。そしてもちろん僕はあと1年間続けて予備役将校として卒業する予定だよ。5日前、僕は大学での最初の4年間を終えて最終試験に合格したんだ。次は2年後にふたつ目の修士を取得するつもりだ」

2021年F1第6戦アゼルバイジャンGP ニキータ・マゼピン(ハース)

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