校則 生徒主体で見直し 日向・大王谷学園中

オンラインの生徒総会で、変えたい校則とその理由についてのプレゼンの動画を見る生徒ら

 日向市の小中一貫校・大王谷学園(三樹和幸校長)中等部(287人)で、生徒主体で校則を変える取り組みが行われている。同校で今月上旬にあった生徒総会では、クラス単位で選んだ変えたい校則と、その理由を動画でプレゼンテーション。生徒の総意で選ばれた改善案は、7月にも開かれるPTAや地域住民でつくる学校運営協議会に諮られる。
 校則を自分たちの手で見直そうと、昨年11月に発足した生徒会が呼び掛け。学校側からは(1)一部の意見ではなく、全体から賛同を得る(2)教師や保護者、地域を納得させられるような提案をする―などの条件が出された。
 新型コロナウイルス対策のためオンラインで行われた生徒総会では、全9クラスが制作したプレゼンの動画を各教室で視聴。外泊禁止や1日1ページの宅習、髪形の規定についてそれぞれ「許可されれば学校生活の思い出が増える」、「学習は量ではなく質が問題」、「ツーブロックやポニーテールは華美ではなく一般的な髪形」などと訴えた。
 生徒全員の投票で三つの案に絞られ、今後、学校運営協議会で再びプレゼン。理解が得られれば、校則は変更される見通し。
 生徒会長で9年生の立花優芽(ゆめ)さん(15)は「校則を見直したいという生徒の声は多く、本当に自分たちで変えることができるのかと、わくわくしながら活動してきた。実現のために、もう少し頑張りたい」と笑顔で話していた。

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