プレーブック最終版発表を目前にして、選手村でのコンドーム配布に関する報道が海外でヒートアップしている。
米放送局「CNN」やオーストラリアの放送局「ABC」、インドメディア「ジーニュース」など世界各国のメディアが、選手村で配布される予定のコンドーム問題について相次いで報じた。
「東京五輪の主催者は来月の大会で約16万個のコンドームを配る予定だが、社会的距離のルールとコロナウイルス対策が最優先事項である選手村で使用するのではなく、持ち帰るようにアスリートに伝えている」と報道。大会組織委員会による「コンドームの配布は、選手村では使用されず、アスリートに母国に持ち帰って意識を高めてもらうためのものだ」とのコメントも伝えた。
このタイミングで海外メディアが一斉に〝コンドーム問題〟を取り上げたのは、近日中に大会期間中の行動ルールをまとめた「プレーブック」の最終版が発表されることが背景にある。現在は配布の方法やタイミングについて検討されているが、プレーブック最終版で選手村での行動規定が確定するのを受けてコンドームの件も何らかの方針が示されるとの予測が広がっているとみられる。
選手村でのコンドーム配布問題に対する海外での注目度の高さが、改めて浮き彫りになった。