清原和博氏に「何でお前が賞もらうねん」 ベスト・ファーザー賞in関西受賞をツッコんだ人物

トロフィーを手に笑顔の清原和博氏

関西にゆかりのある各界からベストファーザーを選出、表彰する「第14回ベスト・ファーザー賞in関西」の発表・授賞式が14日、大阪市内のホテルで行われ、元プロ野球選手の清原和博氏(53)が「スポーツ部門・特別賞」を受賞した。

清原氏は「地元の大阪、関西で賞をいただいた」とニッコリ。授賞式の前に地元・岸和田に帰省し、父親と一緒に2019年に亡くなった母・弘子さんの墓参りに行ってきてきたことを明かし、「(父から)『何で、お前が賞もらうねん』と言われました」と苦笑いした。

清原氏は2016年に覚醒剤取締法違反で逮捕され、懲役2年6月、執行猶予4年の有罪判決を受けた。昨年6月15日に執行猶予期間が終了したが、先月6日に受けた薬物依存についてのインタビューの際に、フラッシュバックが起きたことを自身のツイッターで告白。野球に打ち込む2人の息子の活躍を力に、後遺症の苦しみと闘っていることを明かしている。

主催者は「国民的スーパースターに生じた挫折。その状況下でも絶やすことなく息子2人に思いを注いだ。前向きに生きる姿に多くの国民が感銘を受けた。現役時代、夢や希望を与えてくれた同氏にエールの思いを込めた受賞」と選考理由を説明した。

受賞を2人の息子に報告したかと聞かれた清原氏は「言っていない。あまりいい父親じゃなかったので。元妻には報告してすごく喜んでくれましたが、複雑でした」と再び苦笑。

それでも「息子が生まれた時は現役時代で、ほとんど遊んであげられなかった。寝顔しか見られなかった。こうして野球を通じて、息子が野球をやってコミュニケーションを取れている。自分にとって野球と息子と妻に感謝している」と語った。

今後、どんな父親でありたいか聞かれると「振り返れば子育て、人生は後悔ばかりですけど、過去の時間は取り戻せないので、一日一日しっかり生きる。息子たちも頑張ってくれているので一緒に頑張っていきたい」と前を向いた。

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