【横浜DeNA】育成の田中健を支配下登録へ 左肘手術から復活

19年ぶりに日本シリーズ進出を果たした2017年はセットアッパーとして奮闘した=同年11月、甲子園

 横浜DeNAが育成選手の田中健二朗投手(31)と支配下契約を結んだことが14日、分かった。2019年に左肘内側側副靱帯(じんたい)の再建手術(通称トミー・ジョン手術)を行い、リハビリを経てマウンドに戻ってきた。今季2軍で実戦復帰。チーム最多の21試合に登板しており、近日中にも球団から発表される。

 昨年12月、17年の日本シリーズも経験した左腕は「そんなに僕に時間はない。(21年中に)何が何でも復帰したい」と強い決意を語っていた。育成契約2年目、背番号「046」を身に付けるドラフト1位の31歳はファームでアピールを継続。防御率3.48ながら、直球は140キロ台に乗せる復調を果たし、13日の西武戦で2奪三振を奪うなど1回無失点に封じた。

 夏場以降を見据え、救援陣に厚み持たせるのが狙いとみられる。三上、平田と同学年で投手陣の兄貴分として、念願の1軍の舞台へ返り咲く。

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