神奈川の待機児童最少306人 県、ゼロ目標は達成できず

神奈川県庁

 神奈川県は14日、希望しても保育所などに入れない県内の待機児童数が今年4月1日時点で前年比190人減の306人になったと発表した。現在の集計方法を取り入れた2002年度以来最も少なかった。ただ、県が掲げていた今年4月に待機児童数をゼロとする目標は達成できなかった。

 県のまとめによると、就学前児童数は41万7599人で、前年を7165人下回った。一方、利用希望者数は前年比1859人増の17万5277人。就学前児童数に対する利用希望者数の割合(利用申込率)は過去最高の42.0%(前年比1.2ポイント増)だった。

 認可保育所や認定こども園などの整備により、施設数は前年比119カ所増の2633カ所に上り、定員数も同4993人増の17万3716人となった。

 利用希望者のうち、希望する認可保育所などに入れなかった「保留児童数」は1497人減の7687人だった。

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