長崎商・鬼塚 豪快な一発で存在感 攻撃のイメージ高め夏へ

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【決勝、小浜―長崎商】長崎商5回裏無死満塁、鬼塚が中前2点打を放つ=県営ビッグNスタジアム

 長崎商が春の県大会に続いて夏の前哨戦も制した。例年以上に激しい部内競争を展開しながら、決勝は15安打を放ち、課題の攻撃面でイメージを高めたことは大きな収穫。西口監督は「今までは残塁が多くて、守って勝つ形が続いたが、これでいい感じで夏に向かえる。(選手や打順の変更など)いろんな試しもできた」と手応えを口にした。
 この日、攻撃で存在感を示したのは背番号13の鬼塚だった。準決勝から一つ打順を上げて5番一塁で4試合連続スタメン出場。五回無死満塁から中前2点打を放つと、七回には甘い直球を逃さず左翼席深部まで運んだ。
 身長193センチ、体重95キロの大型だが、投手練習もしていた3月に右肘を故障。春の県優勝や九州8強はベンチ外から眺めた。焦りも募ったが「こんな思いはもう絶対しないと、腐らずやった」。最後の夏を前に非凡な力を披露し、チームとしても春の決勝は3-2で辛勝していた小浜との再戦に快勝して勢いづいた。
 長く混戦が続く県内で春とNHK杯が同一カードの決勝になったのは2000年の波佐見と長崎日大以来。本番の夏の前の2冠で大きな自信を得たのは間違いないが、21年前も最後は長崎日大が雪辱するなど、甲子園切符争いは激戦必至だ。今回もシード勢が軸にはなるものの、13年ぶりにノーシードの創成館をはじめ、他にも難敵が少なくなく、予断は許さない。
 ただ、それは選手たちも分かっている。鬼塚は「各ポジションですごい争いがあっている。競い合って高め合い、さらにチーム力を上げて、夏も絶対に優勝する」と宣言した。