佐世保市議会 観光客 317万5000人 前年比45%減 コロナ影響

 定例佐世保市議会は14日開会。各常任委員会が始まり、企業経済委で市は2020年の観光統計を示し、新型コロナウイルスの影響で同市の観光客数が前年比45.5%減の317万5千人に落ち込んだと明らかにした。
 市によると、宿泊客数は前年比43.4%減の86万8千人に。外国人の宿泊客数は東アジアを中心に低迷し、同73.1%減の3万8千人にとどまった。
 観光地別では、ハウステンボスが同48.3%減の130万6千人、九十九島パールシーリゾートが同49%減の35万5千人、展海峰が同33.3%減の19万8千人だった。
 一方、感染予防意識の高まりで一部の屋外施設は微増。市内5カ所のゴルフ場は同3.8%増の14万9千人、神崎鼻は5.9%増の4万1千人に上った。
 市観光商工部は「緊急事態宣言発出などで3~5月の観光客数が大幅に落ち込んだ」としている。
 常任委に先立つ本会議では、新型コロナの経済対策として宿泊施設や飲食店を応援する事業費を盛り込んだ総額約10億800万円の一般会計補正予算案など39件を上程。朝長則男市長は「感染拡大防止と社会経済活動の両立を図る」と述べた。

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