キハ66.67が6月末”引退” 鉄道ファンら 車窓やエンジン音堪能

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今月末の運行終了を前に、なじみの車体を撮影するファン=東彼東彼杵町、JR彼杵駅

 快速列車「シーサイドライナー」の愛称で長崎県内を走るJR九州の車両「キハ66」形、「キハ67」形が30日で“引退”するのに合わせて、同社は14日、長崎-早岐間を運行する車内を報道機関に公開した。ディーゼルエンジンの心地よい音が響く中、乗客が車窓から大村湾の波穏やかな風景を楽しんでいた。
 「キハ66」「キハ67」は国鉄時代の1975年、九州内で運行開始。ディーゼル車の中では九州最古の営業列車という。2001年から長崎本線、大村線、佐世保線に配属。青と赤の車両のほか、ベージュと赤の国鉄時代の車両でも親しまれた。老朽化や省エネ新型車両YC1系の導入に伴い、“引退”が決まった。
 長崎地区で走り始めてから20年間、乗務する荒木義弘運転士(65)は「ブレーキ操作に車両特有の難しさがあり、お客さまの命を預かって安全に運転する責任の重さを感じてきた。多くの通勤、通学客を支え、よく頑張った」と振り返った。
 記念乗車券の販売開始日と重なり、乗り込んだ鉄道ファンが急行列車時代の名残を物語る座席の番号板や緩やかにカーブする線路などを写真や動画に収めていた。大阪府交野市の木村勝浩さん(43)は「自分と同じ年代の車両。懐かしさもあり、乗ってみたくなり、休みを使って来た」と話した。