前島密生誕の地 上越市からスタート 全国に先駆け 郵政創業150周年記念イベント「みんなの郵便局」

 日本の郵政事業創立150周年を記念したイベント「みんなの郵便局」が13日、上越市本城町の高田城址公園オーレンプラザで開かれた。日本郵便(本社・東京都)主催。同市が日本近代郵便制度の父・前島密(1835~1919年)の生誕地であることから、全国に先駆けて開かれることになった。

 会場では小学校低学年までの子どもを対象に、郵便局の窓口業務や「ゆうパック」の配達業務を体験できるコーナーなどが設けられた。配達業務は、郵便局員の制服を着た子どもが、大小さまざまな荷物を手に会場をほぼ1周し、マスコットキャラクター「ぽすくま」に届けるというもの。子どもたちはスタッフや両親に「頑張れ」と声を掛けられ、一生懸命荷物を運んだ。

「ゆうパック」の配達業務を体験する子どもたち

 イベントには日本郵便信越支社の菊地元支社長、同社上越地区連絡会の西條英夫統括局長、上越地域の3市長らが出席。菊地支社長は「全国に先駆け、前島密生誕の地でイベントがスタートできることには意義がある。訪れてくれた人に、ありがとうの思いを伝えたい」と述べた。西條統括局長は予定していた900人分の予約が受け付け開始早々満員になったことに触れ、「イベントを誰よりも喜んでいるのは前島密翁だと思う」と、あらためてその遺徳に感謝した。

 開会式に出席し、テープカットを行った上越市の渡邊詩太君(6)と妹の乃愛ちゃん(4)は「楽しかった。郵便局は何度も行ったことがある」とそれぞれ話していた。

日本郵便のキャラクター「ぽすくま」が勢ぞろい。子どもたちが集まった

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