ついに今夜最終回!「大豆田とわ子と三人の元夫」松たか子、松田龍平、角田晃広、岡田将生が語る作品への愛

フジテレビ系連続ドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」(火曜午後9:00、最終回は午後9:30=関西テレビ制作)が、本日6月15日、ついに最終回を迎える。個性豊かな登場人物たちによる軽妙な会話劇やストーリー展開のみならず、伊藤沙莉のナレーション、作品を彩るファッション、劇中音楽、料理、STUTS & 松たか子 with 3exesによる主題歌に合わせて流れるエンディングなどさまざまな要素が大きな反響を呼んでいきた本作で、主演を務めた松、共演の松田龍平、角田晃広、岡田将生が、あらためて作品への思いを語った。

脚本家・坂元裕二氏が完全オリジナルで描く本作は、3回結婚して3回離婚したバツ3で子持ちの社長・大豆田とわ子(松)が“3人の元夫”に振り回されながら日々奮闘するロマンティックコメディー。離婚してもなお、とわ子のことを忘れられない元夫として、1番目の夫でレストランオーナー兼ギャルソンの田中八作を松田、2番目の夫でファッションカメラマンの佐藤鹿太郎を角田、3番目の夫で弁護士の中村慎森を岡田が演じている。

松はまず「何より最後まで止まることなく撮影を終えられたことは、本当にスタッフ・出演者が自分を褒めていいことだと思うので、ホッとしています」と率直に語り、「3人の元夫たち、そして通り過ぎていった男性たち、それにかごめ(綿来かごめ/市川実日子)や家族や職場の人たちと、いろいろな役やその役を演じる俳優の皆さんのおかげで、私は“とわ子でいさせてもらえた”と思いますし、すごく感謝しています」と“完走”の喜びを口にした。

加えて、元夫たちとの撮影を振り返り「中盤は4人そろうことが少なかったので、終盤で再び集まると何とも言えない安心感がありました。お芝居は難しいけれど、みんなそろうと楽しい。いるだけで大変なシーンも目配せしながら頑張れる。本当にいいメンバーだったなって思います」と感謝した。

岡田は「とても楽しかったですし、やりがいがある役でした。連続ドラマは何度もやらせていただきましたが、こんなにも人間的に成長し、変化があった役はなかったのではと思います。慎森という役に僕を選んでいただき感謝しています。ずっと僕の中から慎森は離れない気がします」と役画の愛着を明かし、「幸せな現場でした。御三方が慎森を愛してくれたから、視聴者の皆さんにもこんな人間でも愛すべき所はあると見せてくれてたんだと思います。芝居してる時間は楽しい日々で…もうできないとなると寂しいです。お互いがお互いを尊重し、役として現場で自分を自由にさせていただいた日々は本当に楽しかったです。また、どこかで会いたいなあ。なんて思いがアップした次の日から訪れるなんて」と再会に期待を寄せた。

「最初にお話をいただいた時はどうなることかと思いましたけど、松さん、龍平くん、岡田くんをはじめ、素晴らしい方々とご一緒させていただき、本当にすべてを出し切ったという実感があります。髪の毛も人生で一番毛先を遊んでもらいましたし、皆さんにすてきな鹿太郎を作り上げてもらえて感謝しています!」と笑顔を見せた角田は、「本当に3人の元夫がそろってしゃべり始めると、周りが『撮影始まるよ』ってなっているのに気付かないくらいの時もあったので、本当にスタッフさんたちは迷惑したと思います(笑)。そんなわれわれを温かく笑ってくれるのが松さん。大らかな雰囲気でわれわれを自由にさせつつ、包みこんでくれるんです。いい雰囲気だったのはやはり松さんのおかげだと思います」と座長の素晴らしさを称賛。「器が小さい男から始まりましたが、まあすごくオシャレに撮っていただき、そして坂元先生が用意してくださったロマンチックなセリフの数々のおかげで『鹿太郎かっこいい』という声も上がって、大変ありがたいなと思っています」と述べた。

松田も「コロナで久々の撮影現場だったこともあり、時が経つのを忘れるくらい楽しかったです。自然体になり過ぎて、途中でダメだ!と思ったくらいです」と充実した日々を振り返り、「八作だけ離婚の理由が明かされないまま始まりましたが、とわ子とのわだかまりが後半にかけて解消されていって、そこから本当の意味で鹿太郎や慎森と同じ温度でとわ子を囲んで、いい関係性を築けたと思います。最終話の4人のシーンはその完成形だと思いますし、そこにたどり着けたことがすごく印象的でした。本当に楽しかったです」と見どころをアピール。「最終回まで見てくださったことがまずうれしいですし、感謝しています。最終回も、とわ子と元夫たちのすてきなフォーメーションを楽しんでください」とメッセージを寄せた。

そして、松は最終回に向けて「皆さん深く深くお話に乗っかって、拡げてくださった方がたくさんいて感謝しています。最終回のような9話を終えて、『あと何か残ってない?』っていうことを坂元さんが書いてくださりました。みんなすごくチャーミングですし、相変わらずの人たちってことは裏切らないので、最後まで楽しんで見てほしいです」と呼び掛けた。

「好きになれる自分と一緒にいたいし、1人でも幸せになれると思うんだよね」――。考えた末、四度目の結婚には踏み切らず、1人で生きていく道を選んだとわ子。3人の元夫との関係は相変わらずで、「しろくまハウジング」も買収前の平穏な日常を取り戻していた。そんな中、ある日、八作が営む「オペレッタ」でとわ子は初恋の相手・甘勝岳人(竹財輝之助)と偶然再会する。親しげに思い出話に花を咲かせる甘勝に嫉妬した鹿太郎は、抑えきれない感情を共有するために慎森に電話をかけるが…。

それからしばらくして、とわ子は自宅に置いていた亡くなった母の荷物が詰まった段ボール箱を偶然見つけ、中から父・旺介(岩松了)と離婚する前の母が書いた1通の手紙が出てくる。母の思わぬ一面に動揺するとわ子だったが、同時にこの手紙を出せなかった胸中を思って複雑な気持ちになる。すると、同じく手紙に気付いた娘の唄(豊嶋花)が、送り先の人物に会いに行こうと提案する。

© 株式会社東京ニュース通信社