美しく洗練された芳根京子 昭和の名建築での華やかなパーティに登場 「Arc アーク」本編映像公開

6月25日に劇場公開される、芳根京子が30歳の体のままで永遠の人生を生きていく女性を演じた映画「Arc アーク」から、華やかなパーティーのシーンを切り取った本編映像が公開された。

公開された本編映像で描かれるのは、リナ(芳根京子)が所属するエターニティ社の年越しパーティのシーン。遺体を美しいまま保存するプラスティネーションの技術で生み出された〈ボディーワークス〉が普及し、会社を代表する〈ボディーワークス〉アーティストへと成長したリナ。おかっぱ頭で服装にも無頓着だった19歳の頃から一変し、30歳を迎えたリナは美しく洗練された女性へと変貌と遂げている。華やかに装飾された会場には、リナが手掛けた〈ボディーワークス〉も展示され、パーティの参加者から大きな称賛を受けるリナだが、ある人物の姿を探し続ける姿を見せる。

パーティシーンが撮影されたのは、香川県庁東館。世界的建築家である丹下健三が設計を手掛けた昭和の名建築が持つ華やかさが、そのまま映像に収められている。美術を手掛けたのは、石川慶監督とは「蜜蜂と遠雷」に続いて2度目のタッグとなる我妻弘之。「50年、100年残ってきた良質な素材やデザインはこの先も残り続ける」との考えのもと、既存の建物を利用することに決めたという。パーティーシーンについて我妻は、「映画全体の中でも唯一無二の華やかな空間になるように心掛けましたが、装飾品は飾らずシンプルに三体による〈ボディワークス〉がギャラリーの中で強調されるように意識しました」と語っている。

また、パーティ会場に展示されている〈ボディーワークス〉については、我妻が憧れていたというティム・バートンの世界観をベースに、「師であるエマ(寺島しのぶ)からバトンを渡されたリナによる、アート性、メッセージ性が強く斬新なボディワークス作品を表現したいと思いました。難易度が高かったですが、振り切ったプランでも良いかなと考えました」と、思い切ったデザインにあえて挑戦したことを明かしている。

「Arc アーク」は、SF作家ケン・リュウの短編小説「円弧」を映画化した作品。近未来を舞台に、遺体を生きた姿のまま保存する施術(プラスティネーション)を仕事とするリナを描く。師エマの弟・天音が完成させた技術によって、リナは人類初となる「不老不死」の女性となり、30歳の姿のままで永遠の人生を生きていくことになる。芳根京子が主人公のリナを演じ、リナの師であるエマ役を寺島しのぶが、エマの弟で不老不死を実現する天才科学者である天音役を岡田将生が演じる。倍賞千恵子、風吹ジュン、小林薫のベテランが脇を固める。監督は、「蜜蜂と遠雷」などの石川慶が務める。

【作品情報】
Arc アーク
2021年6月25日(金)全国ロードショー
配給:ワーナー・ブラザース映画
(c)2021映画『Arc』製作委員会

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