オリバー・ソルベルグ、WRカーでのWRCケニア参戦が決定。週末のラリーアルバでは初優勝

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 元WRC世界ラリー選手権チャンピオンのペター・ソルベルグの息子であるオリバー・ソルベルグが6月12~13日、イタリアで行われた『ラリーアルバ』にヒュンダイi20クーペWRCで初参戦。この週末にWRC第6戦ケニアでWRカーをドライブすることが発表された彼は同イベントで優勝を飾り、二重の喜びを得ている。

 19歳のヒュンダイ育成ドライバーは当初、WRC第5戦イタリアにヒュンダイi20クーペWRCで出場することが予定されていた。しかしその前戦にあたるクロアチアで、彼の父であるペターが新型コロナウイルスに感染していることが判明。そのため、オリバーとチームスタッフ全員が隔離の対象となり、ラリー・イタリア・サルディニアへのエントリーは取り消されることとなった。
 
 これを受けてヒュンダイ・モータースポーツは、代わりのチャンスとしてイタリア国内選手権の1戦であるラリーアルバにオリバーを出場させることを決める。なお、同イベントにはヒュンダイの“ダブルエース”の一角を担うオット・タナクもi20クーペWRCで参戦した。

 合計105km、9本のSSで争われたラリーでは、そのタナクが全9つのステージでベストタイムをマークし、オリバーが27.9秒おくれの2番手でフィニッシュした。しかし、タナクにはチームが犯した作業時間オーバーによる2分30秒のペナルティが下る。これによってオリバーの順位が繰り上がり、19歳のスウェーデン人が大会初出場、WRカーで初めてのターマック(舗装路)ラリーで初優勝を飾ることになった。

 彼はタナクのスピードを認め、自身のスピードにまだ課題があることを理解している。

「勝利として登録されることはわかっているが、それほど真剣には受け止めていない」とWRC公式サイト『wrc.com』に語ったオリバー。

「オット(・タナク)のスピードはかなり素晴らしかった。だから、僕にはまだやるべきことがいくつかあると思っている」

 一方、6月24~27日にケニアで開催される『ラリー・サファリ』にWRカーで参戦することを週末に確認した彼は、ヒュンダイi20クーペWRCのドライブを心底楽しんだという。

「(ラリーは)とても楽しかった!」とオリバー。

「このクルマはターマックでは信じられないくらい素晴らしい。僕がこのクルマをドライブしたのは北極圏の雪の上だけだったので、イタリアに来て初めてアスファルトの上でシェイクダウンに行くのはなかなか大変だった。でも、とても楽しかったよ」

「まだクルマから学ぶことがたくさんあることは理解している。ここアルバに来ることは、初めてターマックを運転するのにとてもクールな方法だったと思う」

「ステージの道路は素晴らしく、特にこのようなクルマでは運転するのがとても楽しいです。すべてが本当にうまくいったんだ」

「僕にとって今回のラリーは経験を積み、ヒュンダイi20クーペWRCを学ぶことが一番の目的だった。欲を言えばひとつくらいステージ優勝をしたかったね」

「ときどき近づきはしたのだけど、オットのような男と競争するのは大変だ。なにせ彼はワールドチャンピオンなのだから」

 優勝こそ逃したものの、全ステージ制覇というかたちで完璧なスピードをみせつけたタナクは、ターマック仕様のヒュンダイi20クーペWRCについての知識と経験が増えたことに満足している。