コロナ禍の今を照らす発酵ドキュメンタリー! 映画 『発酵する民』全国順次公開!

新型コロナウイルスの収束の見通しがつかない中、 3.11からの鎌倉の人々の変化や音楽カルチャーを描きながら、 微生物と人の共生を見つめ直すドキュメンタリー映画『発酵する民』が、 7月10日より渋谷の映画館「ユーロスペース」で劇場公開をむかえる。 ドキュメンタリー映画 『発酵する民』は、 東日本大震災・原発事故後、 鎌倉で「脱原発パレード」を行った女性たちが結成した「イマジン盆踊り部」に7年間密着したドキュメンタリー。 「3.11後の暮らし」から生まれてくる女性たちの唄や踊りを描きながら、 微生物たちの「発酵」にも着目。 パン屋や酒蔵を取材し、 人と微生物の関係などを見つめ直していく。 3.11をきっかけに生まれたものが、 コロナ禍の今を照らす。 鎌倉発の発酵ドキュメンタリーだ。 海と山に囲まれた古都・鎌倉。 2011年、 このまちを「脱原発パレード」で歩いた女性たちが「イマジン盆踊り部」を結成した。 彼女たちは、 日々の生活の中で浮かび上がってくる思いを唄にして踊り始める。 お酒や味噌、 パンづくりの思想から生まれた「発酵盆唄」。 海水を汲み、 薪で火を炊いて塩をつくる「塩炊きまつり」。 やがて、 風変わりな唄と踊りが、 人びとをつなげてゆく。 この映画は、 鎌倉や葉山のユーモア溢れる抵抗者たちと、 盆踊りの渦、 女性たちの笑い声を描きながら、 人間以外の存在にも耳をすます。 太陽系を縮小した円形の暦「地球暦」のマクロな視点や、 「発酵」のミクロな視点が交差する。 混沌と優しさの中で、 何が見つかるだろうか。 東日本大震災・原発事故から10年。 あの時に生まれたものは、 今も確かに続いている。

ドキュメンタリー映画 『発酵する民』は、 東京ドキュメンタリー映画祭の長編部門で上映。 昨年11月に鎌倉の川喜多映画記念館で6回上映が企画されるとコロナ禍にも関わらず、 全回満席御礼。 口コミの評判を呼び、 いよいよ渋谷のユーロスペースでの上映となる。 8月14日(土)からは、 横浜のシネマ・ジャック&ベティでも上映が決定。 今後、 全国順次公開予定。公式サイトでは、 鶴田真由さん(女優)、 栗原康さん(政治学者)、 小熊英二さん(社会学者)たちのコメントや、 藤井光さん(アーティスト)の映画批評も読むことができる。

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