【東京五輪】コロナ禍でも断行 韓国の竹島軍事訓練はホームページ表記問題への「対抗策」

問題が山積だ

韓国軍による竹島の軍事演習は、東京五輪への〝揺さぶり〟が背景にあるようだ。

韓国メディアは15日、同国軍が島根県の竹島(韓国名・独島)周辺で軍事訓練を非公開で実施したと一斉に報じた。海軍と空軍に加え、海洋警察も参加して行われた。

韓国は近年、竹島周辺で年2回のペースで軍事訓練を行っているが、新型コロナ禍の影響で規模を縮小した昨年12月とは異なり、今回は例年どおりの規模に戻して実施された。

日本政府は韓国側に抗議したが、海外メディアも今回の軍事訓練に注目。英紙「ガーディアン」は「韓国は領土問題で東京五輪への準備を脅かしている。そのため、日本も(領有権を)主張している離島の近くで軍事演習を開始した」と指摘。現在日韓両国は、東京五輪ホームページにおける竹島の表記問題で緊張感が高まっている。韓国は日本側が修正に応じないため、しびれを切らして新型コロナ禍で異例の規模となる軍事訓練に踏み切ったというわけだ。

実際、韓国紙「デイリー韓国」などによると、チェ・ヨンサム外務省報道官はこの日「東海(日本海)領土を守護するための訓練は、軍当局が我々の領土の防衛を目的とし、毎年定例的に実施する訓練だ」とした上で「独島は歴史的、地理的、国際法に見て明らかに大韓民国の領土だ。これに反するいかなる試みや挑発などについて、韓国政府は今後も断固とした立場を続けていく」。竹島の表記問題を日本側の〝挑発〟と主張し、軍事訓練がその対応策であることを示唆した。

ついに韓国軍まで動員してきた東京五輪の竹島表記問題。大会開幕を前に、日韓両国の緊張感は最高潮に達している。

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