「頑張って声掛けしていく」 コンビニ店長に感謝状 特殊詐欺被害防ぐ

署長感謝状を受け取った田崎さん=長崎市内(浦上署提供)

 特殊詐欺被害を防いだとして長崎県の浦上署は10日、セブン-イレブン長崎千歳町店(長崎市千歳町)の田崎佳美店長(49)に署長感謝状を贈った。
 同署と田崎さんによると、5月18日午後2時50分ごろ、来店した市内の70代男性が電子マネーカード売り場の前でカード選びに迷っているのを、田崎さんが事務所のカメラで発見。男性が7万円分を手にしたため田崎さんが声を掛けると「パソコンがマイクロソフトのウイルスに侵された」と話した。
 詐欺を疑った田崎さんは、自身のスマートフォンで同じ手口の詐欺について検索し、男性に示して説得。同署に通報し被害を防いだ。
 男性は来店前、自宅のパソコンから警告音が鳴り、表示された番号に電話したところ、電子マネーを買うよう指示されたという。
 日頃から声掛けに努めている田崎さん。感謝状を受け取り「ますます頑張って防いでいこうと思った。店員全員に声掛けするよう周知したい」と話した。


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