諫早 訪問介護従事者もワクチン優先接種 月内にも1回目開始

 新型コロナウイルスワクチンについて、長崎県諫早市は15日、市独自の施策として、高齢者や障害者への訪問介護従事者にも優先接種を実施すると発表した。対象は市内43事業所の約300~400人を見込んでいる。早ければ今月から接種を始め、7月中に1回目が完了できるよう調整を進める。
 市は、希望する全ての65歳以上の高齢者への接種が7月末までに完了する見通しが立ったとして、国が示す接種順位(基礎疾患がある人など)を踏まえつつ、クラスター(感染者集団)発生が懸念される保育士、教職員に優先接種することを決めていた。今回、重症化リスクが高い高齢者らと接する機会が多い訪問介護従事者を追加した形。
 市によると、国が各自治体に示した手引では、介護サービスのうち訪問看護従事者は優先接種の「医療従事者等」の扱いだが、訪問介護従事者は現在、一般と同じ接種順位に位置付けられている。

© 株式会社長崎新聞社