世の中の当たり前に"違和感"を問いかけるマガジン『IWAKAN』展示会とトークイベント実施!

VISIONING COMPANY NEWPEACEにおいて、 ジェンダーやサスティナビリティに焦点を当て、 二元論にとらわれない表現を追求するCreative Studio REING。 2021年3月に発売した雑誌『IWAKAN Volume 02|特集 愛情』は、 愛をとりまく固定観念を問い直した1冊。 恋愛という当たり前に様々な角度から“違和感”を問いかけている。 この発売を記念して、 BOOKNERDにて本誌に登場する作品の映像作品や本誌アザーショット写真などを展示する展覧会と、 編集者2名を招いたトークイベントを実施。 IWAKANは2020年10月に創刊。 世の中の当たり前に“違和感”を問いかける ことをコンセプトに、 ”違和感”を抱く人たちに寄り添う雑誌。 ジェンダーや性別の当たり前に違和感を投じた創刊号『特集 女男』は、 初版500冊が発売から2日で完売し、 1ヶ月半で3度増刷・累計1,500 冊を発行。 2号目の今号は、 「愛情」がテーマ。 愛をとりまく固定観念を問い直し、 ジェンダーやバイナリーにとらわれない愛のあり方を考えてみる一冊。 恋愛のゴールは結婚、 他者に愛し愛されることが幸福、 愛は一途で不変であるべき、 証明できる愛こそが正しい...。 愛は自由なはずなのに、 何故こんなにも多くのルールに縛られなくてはいけないのだろうか。今号では、 恋愛という当たり前に、 様々な角度から“違和感”を問いかけている。

今号の特集コンセプトに共感する国内外のアーティスト、 クリエイターたちが作り上げ、 誌面を飾ったアートワークの数々がBOOKNERD店内に掲示される。 作品はすべて購入可能。 規範的なジェンダーやセクシュアリティ、 バイナリーにとらわれない愛の形、 愛のあり方を考える2週間。 東北での実施は初。 また、IWAKAN編集者であり、 アーティストとしても関わるエド・オリバー、 ジェレミー・ベンケムンを招いたオンライントークイベントも開催。 創刊に至る経緯やなぜマガジンという形態にこだわったのか、 二人から見た現在の日本が抱える「違和感」についてBOOKNERD店主早坂がとことん伺っていく。

IWAKAN編集部 Yuri Abo コメント

今年5月、 初めて東京を出て名古屋での展覧会を経験しました。 展覧会に訪れた方から「この展示よかったよ!」という内容をSNSに投稿したところ、 それがきっかけでこれまでジェンダーに関しては話したことのなかった友人から「関心がある」という反応をもらったという体験談を伺いました。 また別の方からは 「東京に住んでいた頃と違って地元(名古屋)ではこういったテーマについて催しがないし、 繋がることができなかった。 だからギャラリーに来た人同士、 違和感について話せて嬉しい」という感想をいただきました。 このようなリアルな声から、 ジェンダーや性について語ることは当事者だけのものではないこと、 地方部にこそ対話が必要なトピックであることを来場者とのやりとりで改めて感じました。 事実、 都市部に比べ、 地方部の方がジェンダーギャップやLGBT当事者が抱く閉塞感が強いということが様々な調査で数字に表れています。 例えば、 地元を離れた背景事情を聞くと「人間関係やコミュニティーに閉塞(へいそく)感がある」は男性が8・0%、 女性は13・6%で、 女性の方が割合が高かったり、 周囲にLGBT当事者であることをカミングアウトしやすい環境か?という問いに「しやすい」と答えたのは都市部で34・2%に対して地方部は28・3%にとどまっています。 いくらSNSで情報交換しあえる世の中だとしても、 まだまだリアルにアクセスしづらいテーマだと思います。 雑誌やアート展示を通して、 IWAKANが人々の思考や会話のきっかけを作る一助になれば幸いです。 REINGと編集部一同、 もっとたくさんの人と出会えることを楽しみにしています。

© 有限会社ルーフトップ