シャーザー、グラスノウ、ビーバー エースに故障者が続出

2021年のレギュラーシーズンは中盤の戦いに突入しているが、ここにきて各球団のエースに故障者が続出している。ジョン・ミーンズ(オリオールズ)、ジャック・フラハティ(カージナルス)らに加え、日本時間6月15日に昨季のサイ・ヤング賞受賞者であるシェーン・ビーバー(インディアンス)、同16日にはタイラー・グラスノウ(レイズ)とマックス・シャーザー(ナショナルズ)の故障者リスト入りが発表された。右肘を痛めたグラスノウは滑り止めの使用が禁止されたことが故障の原因であると主張している。

ビーバーは右肩甲下筋を痛めて10日間の故障者リスト入り。2週間のシャットダウン期間を設け、2週間後に再検査する予定となっている。テリー・フランコーナ監督によると、ビーバーは故障者リスト入りしたがらなかったものの、「彼が長く健康なキャリアを送るため」に故障者リスト入りを決定。前回登板のマリナーズ戦(日本時間6月14日)は球速が低下し、得意のカーブも思うように投げられず、6回途中10安打5失点で今季4敗目(7勝)を喫した。

グラスノウは右肘内側側副靭帯の部分断裂し、さらに屈筋も痛めていることが判明。ただちに10日間の故障者リストに登録された。前回登板のホワイトソックス戦(日本時間6月15日)は4回3安打2失点で降板。グラスノウによると、強い痛みを感じたわけではなかったようだが、「投げ続けないほうがいいと思った」ため、降板したという。グラスノウは投手の異物使用に関するルール変更について「オフシーズンにやってほしい。シーズン中にルールを変更されたことが故障の原因だ」と語っている。

シャーザーは前回登板のジャイアンツ戦(日本時間6月12日)をわずか12球で降板。MRI検査の結果、筋肉へのダメージはなく、次回登板に向けた準備を進めていたが、ブルペンでの投球を行った際に痛みが再発。股関節の炎症により10日間の故障者リストに登録された。シャーザーは「今の状態で投げ続けるとさらに悪化する可能性がある。このまま投げ続けることはできない」と故障者リスト入りの判断に理解を示した。

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