田の頭川で魚が謎の”大量死” 田植えにも影響 佐世保市、原因を調査

魚の大量死が見つかった田の頭川=佐世保市江上町(佐世保市提供)

 長崎県佐世保市江上町の「田の頭川」の下流で13日、大量の魚が死んでいるのを地元住民が発見した。連絡を受けた市が水質調査をして原因を調べている。周辺では川から田んぼに水が引けず農業にも影響が出ている。
 市河川課によると、200~300メートルにわたりフナやウナギ、コイなどの魚が浮いていた。15日に引き揚げた量は約250キロに上った。市環境保全課が14日に採水し、水質調査を進めている。
 近くで農業をしている60代男性によると例年、8月中旬過ぎに死んだ魚が浮いていることがあるという。男性は「魚が死ぬのを見たことはあるが、ここまで大量の数は見たことがない」と話す。
 発生が田植えの時期と重なっており「今は水が一番必要な時期。一刻も早く原因が分かってほしい」と困惑気味に語った。

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