井ノ原快彦VS伊東四朗、「特捜9」で迫力ある演技合戦を展開! 殺人事件の容疑者は伝説の鑑識!?

テレビ朝日系連続ドラマ「特捜9 season4」(水曜午後9:00)の本日6月16日放送・第11話では、伊東四朗演じるベテラン鑑識官・猪狩哲治が殺人事件の容疑者として連行されるという、衝撃のストーリーが展開する。

本シリーズは2018年4月にスタートし、難事件に挑む刑事たちの活躍と事件を描くのみならず、その背景にある人生模様など“人間”を真摯(しんし)に描く物語が支持を集めてきた。その魅力として挙げられるのが、“個性強すぎ”な特捜班のキャラクター。リーダーの直樹を中心に、直樹×新藤亮(山田裕貴)、小宮山志保(羽田美智子)×村瀬健吾(津田寛治)、青柳靖(吹越満)×矢沢英明(田口浩正)という三様のコンビが捜査で見つけてきた情報を持ち合い、意見をぶつけ合って事件解決の糸口を探していく。

今シーズンでは、“事件の起きない1日”を描いた第3話(4月21日放送)、今話題のスポーツ・パルクールを取り入れた第9話(6月2日放送)、バスという“走る密室”が事件の舞台となった第10話(6月9日放送)など、斬新なストーリーを描き、長い歴史を誇るシリーズでありながら常に新たな挑戦を続けている。そして、第11話では、特捜班が信頼と尊敬を寄せるベテラン鑑識官・猪狩が、殺人事件の容疑者として連行され、直樹が取り調べに当たることに。特捜班にかつてない、試練の時間が訪れる。

猪狩に疑惑のまなざしが向けられているのは、アパートの一室で若い男・前島公也(岸田タツヤ)が刺殺された事件。取調室で対峙(たいじ)した直樹に対し、たまたま前を通りかかったアパートから争う声を聞いた直後、逃走する男を目撃したと猪狩は供述。念のため中を確認したところ、若い男の遺体を発見したと話す。

実は殺された公也の父は猪狩の後輩警察官であり、2人には深いつながりがあった。10年前に彼が他界してからというもの、猪狩は素行の悪い公也を更生させるべく何かと声をかけ続けてきたのだが、公也と猪狩の間には最近もめ事があったという証言も出てくる。さらに、事件現場に残されていた指紋は、公也と猪狩のものだけ。状況証拠はすべて猪狩が犯人だと示していた。複雑な思いを抱きながら、直樹は「偶然遭遇した事件現場で、偶然後輩の息子の遺体を発見した…そんな偶然はありますか?」と冷静に問いかけるが、猪狩はのらりくらりとはぐらかすばかり。

2008年放送のseason3で初登場して以来、猪狩はこのシリーズに欠かせない存在で、特捜班はこれまで幾度となく鑑識のエキスパートである猪狩に助けられ、さまざまな事件を解決してきた。そして、特捜班が猪狩を信頼するように、猪狩もまた、直樹たち特捜班の成長を頼もしく見つめてきたのだ。そんな猪狩を殺人事件の容疑者として見なければいけないのは、直樹たちにとってもつらいこと。ついには捜査をめぐり、特捜班の内部でも激しい対立が生まれてしまう。猪狩が多くを語ろうとしない中、特捜班はどんな真相にたどり着くのか?

何げない表情にまですごみをにじませる伊東の熟練の演技はもちろん、取調室で繰り広げられる井ノ原と伊東の緊迫の攻防戦は必見。それぞれの葛藤を、2人が抑えた演技で表現していく。その濃密な演技合戦は、まるで二人芝居の舞台を見ているようだ。最後まで波乱の展開が続くストーリーは見逃せない。

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