【体操】〝ひねり王子〟白井健三が現役引退で指導者転身「『シライ』ができる教え子が出てくれば」

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晴れやかな表情で引退会見を行った白井

体操男子で2016年リオ五輪団体総合で金メダル、跳馬で銅メダルを獲得した白井健三(24=日体大教員)が16日、神奈川・横浜市内で引退会見を行い、今後は日体大体操部のコーチに転身することを明かした。

2013年の世界選手権・種目別の床運動で優勝。史上最年少の金メダリストとなる快挙を達成し、19歳で迎えたリオ五輪では日本の団体金に貢献。内村航平(32=ジョイカル)に続く、エースとして東京五輪でもメダルが期待されていた。しかし近年はケガの影響もあり以前のようなパフォーマンスができず、五輪の最終選考となった4月の全日本選手権、5月のNHK杯でも精彩を欠き、代表の座を逃した。

この日の会見では晴れ晴れとした表情で「すっきりした状態。選手としての未練はない。(決断は)リオ五輪の時に、東京五輪までかなというのは頭の片隅にあり、本格的に決めたのはコロナ禍での自粛が明けた頃。東京五輪のシーズンをやり切れたと思えたところでやめようと。大学卒業後も拠点を変えずに日体大で練習する中で、自分に向けてのエネルギーより後輩、学生に教えるエネルギーに方向が変わってきているのを感じた。去り時は今だなと思った」と理由を口にした。

今後は指導者として活動し「結果を残せるより、自分で判断できる選手を増やしたい」とビジョンを語った。自身は床運動や跳馬で、主要国際大会で誰も成功させていない「ひねり技」を成功させたことで「シライ」の名のついた技を次々に誕生させた。その再来の育成が期待されるが「僕自身は名前をつけにいって実施した技ではなかったので感情はない。でも皆さんに『白井健三の教え子だからシライができるんだ』と思ってもらえるような教え子が出てくれば面白い」と伝授にも前向きだ。

最後に「恵まれた体操人生。人を認め合うことを教わった」と現役を振り返り、引き続き体操界に恩返ししていくことを示した。

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