メッツ・デグロムの状態に問題なし 予定通りに次回登板へ

メッツの絶対的エース、ジェイコブ・デグロムは前回登板(日本時間6月12日)のパドレス戦で右腕の違和感を訴え、6回80球でマウンドを降りた。しかし、その後はあらゆる検査をクリアし、登板間の通常のメニューを消化。右腕のコンディションに問題はなく、中4日で明日(日本時間6月17日)のカブス戦に先発する予定となっている。ルイス・ロハス監督は「彼は(登板間の)準備に必要なことをすべてこなしている」と語り、絶対的エースの状態に問題がないことを強調した。

今季のデグロムは右広背筋の張り、右半身の張り、腰痛など小さな故障が相次いでおり、メッツはデグロムの投球イニング数や球数を細かく管理しながら慎重に起用している。右腕の違和感を訴えたあとの登板ということもあり、ロハスが「彼がシーズンを通して活躍できることが最優先」と語っているように、明日のカブス戦も長いイニングは投げず、予定された球数に達したところで降板することが予想される。

デグロムは今季ここまで10試合に先発して64イニングを投げ、6勝2敗、防御率0.56、奪三振103、与四球8、被打率.121、WHIP0.53という驚異的な成績をマーク。打者としても打率.400(25打数10安打)、OPS.840をマークしており、自身の打点数(5)が自責点(4)を上回っている。開幕10先発での防御率0.56は自責点が公式記録となった1913年以降、歴代ベストの数字である。

右半身の張りにより故障者リスト入りしたデグロムは、日本時間5月26日のロッキーズ戦で戦列復帰。ライアン・マクマーンにソロ本塁打を浴び、5回3安打1失点で防御率は0.80となった。それ以降は3先発連続で6イニング以上を無失点に抑え、3連勝をマーク。防御率は0.80から0.71、0.62、0.56と登板を重ねるごとに向上している。今季11度目の先発となる明日の登板ではどんなピッチングを見せてくれるだろうか。

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