8th 新型「VW Golf」、遂に日本上陸、全車48Vマイルドハイブリッドを搭載して登場

 独自動車最大手のフォルクスワーゲン(VW)の日本法人VW Japanは、小型車の世界のベンチマークとされる主力車種「VW Golf」の新型車を日本で発売すると発表した。

 新型はVW車として初めて、48V電動アシストのマイルドハイブリッドシステムを全車搭載。フルモデルチェンジは8年ぶりとなる。大きく4つのグレードに分かれており、希望小売価格は税込み291万6000~375万5000円。独本国では2019年に発売していたが、日本市場への投入は、新型コロナウイルスや半導体不足の影響で遅れていた。今年2月から予約注文の受け付けを始め、すでに2500台を受注した。

 8年の長いモデルサイクルを経てフルモデルチェンジした8th新型「VW Golf」は、「デジタル化」「電動化」「ドライバーアシスタンスシステム」において大幅な進化を遂げた。

 まず、「デジタル化」においては最新のデジタル技術を投入し、クラスを超えたデジタルインターフェースを採用。10.25インチの液晶ディスプレイを採用したデジタルメータークラスター“Digital Cockpit Pro”を全車に標準装備し、そのすぐ横にインフォテイメントシステムを配置、視認性を高め、スッキリとしたコックピットを実現した。

 「電動化」においては、VW初となる48Vマイルドハイブリッドシステムを採用し、モーターのアシストによってスムーズな発進や加速を実現。「ドライバーアシスタンスシステム」は、ドライバーが運転中に意識を失うなど、万が一の事態が発生しても安全に車両を停止させる緊急時停車支援システム “Emergency Assist”などの最新テクノロジーが採用され、クラスを超えたハイレベルなドライバーアシストが可能となり、安全性をさらに高めた。

 新型「VW Golf」には、クラスを超えたハイレベルなドライバーアシスタンスシステムを数多く標準装備した。新型「Golf」に初採用となった同一車線内全車速運転支援システム“Travel Assist”は、車速域0~210km/h_で作動させることが可能で、静電容量式センサーを採用したステアリングホイールを軽く握っているだけで、前走車との車間及び走行レーンの中央維持をサポートする。

 また、緊急時停車支援システム“Emergency Assist”は、ドライバーが意識を失うなど運転操作を行えない状態をシステムが検知すると、警告音と警告表示により注意喚起を行い、最終的には同一車線内にて車両を停止させ、車両の暴走による事故を未然に防ぎ、被害を最小限に抑える。

 その他、乗員が降車時にドアを開いた際、後方から接近している車両や自転車などの障害物を検知すると、警告音とドアミラーハウジングの表示灯にて注意喚起を行う、エグジットウォーニング(降車時警告機能)もVW初採用のドライバーアシスタンスシステムで全車標準装備する。

 フロントカメラで対向車や先行車を検知し、マトリックスモジュールに搭載された片側22個のLEDを個別に点灯・消灯制御をすることで、最適な配光を可能とした最新のヘッドライトシステム、LEDマトリックスヘッドライト“IQ LIGHT”もオプション(テクノロジーパッケージ/16.5万円〜)で設定可能だ。

 ステアリングの切れ角に応じて配光を変更するダイナミックコーナリングライト機能も搭載し、前方の安全性をさらに向上させ、ダイナミックターンインジケーターを採用し、右左折時の被視認性向上に寄与する。

 なお、新型「Golf」のディメンションは先代7thモデルとほぼ同じ、全長4295mm、全幅1790mm、全高1475mm、ホイールベース2620mmだ。(編集担当:吉田恒)

VW Golfのフルモデルチェンジは8年ぶりとなる 大きく4つのグレードに分かれており、希望小売価格は税込み291万6000円~375万5000円

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