<レスリング>エクアドルとルーマニアがオリンピック出場枠を獲得…北朝鮮の代替選手

 

北朝鮮に代わってオリンピックに出場するルイサ・バルベルデ・メレンドレス(エクアドル=左)とクリスタ・ツンデ・インチェ(ルーマニア)=提供・UWW

 世界レスリング連盟(UWW)は6月15日、東京オリンピックに北朝鮮が不参加を決めたことを受け、女子53kg級に2019世界選手権7位のルイサ・バルベルデ・メレンドレス(エクアドル=大会時30歳)、同62kg級に2019年世界選手権9位のクリスタ・ツンデ・インチェ(ルーマニア=25歳)に出場枠を与えることを発表した。

 北朝鮮は新型コロナウイルスへの懸念を理由に、4月に不参加を表明。今月9日の段階で、国際オリンピック委員会(IOC)に正式な通達はなかったが、代替選手を選出する関係でIOCは出場枠の再配分を決定。UWWはこの日、北朝鮮当局からUWWとIOCに通達があったとし、代替選手を発表した。

 53kg級のメレンドレスは、2019年世界選手権で出場枠を逃したあと、2020年3月のパンアメリカン予選で4位、今年5月の世界最終予選で12位に終わり、出場枠に手が届かなかった。5月のパンアメリカン選手権では2位に入っていた。

 62kg級のインチェも欧州予選7位、世界最終予選5位でオリンピックの道が閉ざされたが、2019年世界選手権7位のウクライナと8位の米国が大陸予選で出場枠を取ったことで、9位から繰り上がる幸運に恵まれた。今年の欧州選手権では65kg級で3位に入る実力を見せた。

 北朝鮮は2019年世界選手権で、パク・ヨンミが53kg級で優勝、リム・ヨンシムが62kg級で5位に入賞し、オリンピックの出場枠を手にしていた。

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