川崎の児童虐待、最多5557件 在宅勤務や休校も影響か

川崎市役所

 川崎市の2020年度の児童虐待相談・通告件数は、前年度比約2割増の5557件で過去最多を更新した。中でも小学生以下に対する虐待が大幅に増え、ネグレクト(育児放棄)の増加が顕著だった。新型コロナウイルスの感染拡大で学校などによる見守り活動が困難になったことを受け、所在不明児童の調査を拡大したことが影響した。

 市児童家庭支援・虐待対策室によると、20年度の通報受付件数は前年度比23.3%の増加で「伸び率がここ数年でも高かった」という。うち児童相談所での受付件数(3733件)は10.8%増だった一方、区役所(1824件)は60.3%増と大きく伸びた。

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