「侍ジャパン」入り西武・平良投手 「郷土の誇り」「かっこいい」故郷の石垣島沸く

 【石垣】石垣島出身で、プロ野球西武の平良海馬投手が東京五輪の代表に選出された16日、島は喜びに沸いた。開幕からの連続無失点の日本新記録樹立に続く快挙に、後輩ら関係者から喜びの声が上がった。

 平良投手が小学生のころ所属した真喜良サンウェーブ野球部の主将で小学6年の平良飛雄(ひゆう)さん(11)は「サンウェーブから日本代表に選ばれてすごい。一生懸命投げて、三振を奪ったり、走者を出しても次の打者を打ち取ったりしているのでかっこいい」と尊敬のまなざしで先輩を祝福した。

 同じ投手で小学6年の仲間瑠晟(るあき)さん(11)は「球威があり三振を取れるところをまねしたい。平良投手に近づきたいので、自分も伸びのある速球を投げる練習をしている」とあこがれを口にした。

 平良投手を指導した当時のコーチで現監督の高良真助(まこと)さん(41)は「数カ月前は日本代表に選ばれるなんて思ってもいなかった。変化球でかわしながら相手を打ち取る投球に成長を感じる。期待している」と語った。

 平良投手の日本代表選出を受け、中山義隆石垣市長もコメントを発表。「先日の日本記録樹立という偉業からの立て続けの吉報に『郷土の誇り』と全市民が喜びに包まれている。大舞台での活躍を祈念し、市民を代表して心からお祝い申し上げる」と祝福した。

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