グロージャンのメルセデスF1テストがパンデミック対策の影響で延期に。今夏実施の予定

 メルセデスF1チームは、6月29日に予定していたロマン・グロージャンによるポール・リカール・サーキットでのテスト走行を延期することを発表した。

 2020年バーレーンGPでハースのグロージャンは、激しいクラッシュを喫し、その影響で最後の2戦に出場できないままF1から去った。F1での最後の思い出が炎上アクシデントになることを避けたいというグロージャンの希望を受け、メルセデスは2019年のタイトル獲得マシンW10での走行の機会を提供することを決めた。

ロマン・グロージャンがメルセデスF1テストの準備

 最初の計画では、グロージャンの母国フランスのグランプリ決勝日6月27日にデモラン、その2日後の6月29日にポール・リカール・サーキットでテスト走行を行う予定だった。しかし5月にF1がフランスGPの日程を1週早めたことで、今年インディカーに参戦するグロージャンは出席できなくなり、グランプリウイークエンドのデモ走行は中止となった。

 そして6月16日、メルセデスは、パンデミック対策としての制限の関係で、プライベートテストを延期せざるを得なくなったと発表した。

「残念ながら、移動制限および隔離の必要により、グロージャンのメルセデステストを延期したことを発表する」とメルセデス。

「我々は、メルセデスF1カーに乗る機会をロマンに提供するために力を注いでいる。今年の夏にスケジュールを変更してテストを行うために調整しているところだ」

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