新潟地方検察庁による出前授業が15日、板倉区の板倉小で6年生を対象に行われた。検察庁の仕事の他、児童参加型の模擬裁判も行われ、法律や裁判の仕組みなどに理解を深めた。
同日は、吉田かおり検察広報官と木村義昭統括検務官が来校。検察庁は法律に基づき、刑事事件の捜査や取り調べを行い、懲役や罰金など決める他、事件の証拠品の保管や調査、事件記録の整理など、仕事内容について紹介した。
後半は児童を交えた模擬裁判を実施。新潟市内のコンビニで発生した強盗致傷事件という設定で、児童は裁判官、検察、弁護人役を担当。被告と被害者の証言、証拠品などから被告の無罪、有罪について班ごとに話し合った。
検察役を務めた清水心結さんは「実際には、罪を決めるのはもっと大変だろうと思った。法律の多さについても初めて知り、捜査にも時間と手間が掛かるのだと分かった」と話した。吉田検察広報官は「きょうの授業を通じて、いろいろな意見を出し合い、話し合うことの大切さを理解し、学んだことを今後の生活に生かしてほしい」と願った。