銀座クラブ問題の松本純氏ら 衆院選前復党が浮上

銀座のクラブを訪問した問題を巡り、謝罪する松本氏(中央)=2月1日、自民党本部

 新型コロナウイルス緊急事態宣言下の夜に銀座のクラブで飲食した問題の責任で自民を離党した松本純元国家公安委員長(衆院神奈川1区、前麻生派事務局長)ら3氏の次期衆院選前の復党論が17日浮上した。複数の党関係者が明らかにした。

 同問題で離党したのは松本、大塚高司(大阪8区)、田野瀬太道(奈良3区)の3氏。党関係者によると、二階俊博幹事長が同日、国会閉幕に合わせ麻生太郎副総理兼財務相の議員会館事務所を訪問。次期衆院選の態勢全般の意見交換の中で3氏の今後の処遇についても話題に上ったという。

 3氏については次期衆院選での当選後に復党させる案が有力視されてきた。一方で、その間までは党としての空白区扱いとなり、比例票の目減りや横浜市長選など地方選への影響も懸念されている。

 所属していた派閥幹部らを中心に復党を探る動きが水面下で続いていた。復党論の浮上に他派閥は「有権者から『身内に甘い』と非難される」との懸念を示し、党内のさや当てが始まっている。

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