長崎県内学生アンケート ワクチン接種希望48% 「接種しない」14.8%

ワクチン接種への理解を深めるために意見交換したシンポジウム=佐世保市、長崎国際大

 長崎国際大(佐世保市)での新型コロナウイルスワクチンの職場接種の準備を進める九州文化学園(同市)は、同大などを対象に実施したアンケートで、接種を希望する学生が48%にとどまったと明らかにした。同大で16日にあった、ワクチンへの理解を深めるシンポジウムで発表した。
 同大では準備が整い次第、早ければ今月21日から職場接種を始めるという。アンケートは接種の参考にするため、6月上旬に同大と長崎短大、九州文化学園高の計約3500人を対象に実施。約2200人が回答した。
 結果は「接種する」「どちらかといえば接種する」が計48%だった。一方、「強制であれば接種する」は34.7%、「どちらかといえば接種しない」「絶対に接種しない」も計14.8%に上った。接種を希望しない理由として「副反応が怖い」や「予防効果が疑わしい」といった意見が多かった。
 こうした結果を受け、シンポジウムは「どうすれば若者に自然な形で接種してもらえるか」をテーマに開催。教職員約170人が出席し「副反応に関する正しい情報の発信」や「移動などさまざまな制限について解除検討が早期に可能となることを伝える」といった意見が出された。

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