高速バス「九州号」 8月から値上げ 割引乗車券 利用低迷、収支改善へ

 西日本鉄道(福岡市)は17日、関連会社の九州急行バス(同)が運行する福岡-長崎の高速バス「九州号」の割引乗車券を、8月1日から値上げすると発表した。コロナ禍で利用が低迷する中、収支改善を図り路線の維持を目的に実施するとしている。
 対象は往復・ペア乗車券と4枚回数券で、区間は福岡-長崎、諫早、大村や長崎-嬉野など。片道運賃は変更しない。
 福岡-長崎の場合は往復・ペア乗車券が4800円(80円増)に、4枚回数券は8900円(520円増)になる。福岡-諫早は往復・ペア乗車券が4800円(610円増)に、4枚回数券は8900円(520円増)になる。また、企画乗車券の「長崎ぶらぶらきっぷ」は80円値上げし4800円とする。
 一方、福岡-長崎、諫早の両区間には、8月1日からインターネット限定の4枚回数券を新設し8500円で発売する。
 年間5千万円の収支改善効果を見込む。九州急行バスによると、九州号の本年度の輸送人員はコロナ前の2019年度比で7割減という。問い合わせは西鉄お客さまセンター(電0570.00.1010)。

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