英品評会SAKE部門 2品銀賞 平戸・福田酒造 感謝込め酒蔵開き

IWCのSAKE部門でシルバー賞を受けた「長崎美人 大吟醸」を手にする福田社長(中央)ら=平戸市、福田酒造

 長崎県平戸市志々伎町の酒造会社、福田酒造(福田詮社長)の日本酒「福田 純米大吟醸 山田錦」と「長崎美人 大吟醸」がこのほど、英国・ロンドンで開かれたインターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)でいずれもSAKE部門シルバー賞を受けた。IWCでの入賞は6度目。「長崎美人 大吟醸」は5月の全国新酒鑑評会で最高位の金賞も受けている。同社は国内外での評価に感謝を込め、19、20の両日、「酒蔵開き」を実施する。
 IWCの受賞は5月に発表された。日本酒2品はいずれも、九州産の酒米「山田錦」を使い、福田社長の長男・竜也さん、次男・信治さんら5人で昨年12月から仕込みを開始。芳純な吟醸香が感じられ、スムーズなのど越しが特徴。
 同社は今年、創業333年を迎えた老舗。飲食店向けが出荷の7割を占めている。新型コロナウイルス感染拡大に伴う飲食店の時短営業、酒類の提供自粛があり、同社も深刻な影響を受けた。
 福田社長は「コロナ禍でより丁寧な酒造りを心掛け、従業員の健康管理などにも細心の注意を払ってきた。平戸の人が平戸の水で造った日本酒。平戸の風土が評価された」と喜びを語った。
 酒蔵開きは両日とも午前9時~午後3時。「長崎美人原酒限定品」などの販売のほか、酒蔵の見学などを実施する。問い合わせは同社(電0950.27.1111)。

© 株式会社長崎新聞社