稲垣吾郎 死刑執行人演じる舞台の千秋楽公演を27日に生配信

迫真の演技を見せる稲垣(左)

俳優の稲垣吾郎(47)が主演する舞台「サンソン―ルイ16世の首を刎ねた男―」の千秋楽公演(6月27日、12時~)の緊急生配信が決定したことが18日、分かった。

同舞台は4月22日の東京公演からスタート。緊急事態宣言で公演の一部が中止となった。6月25日からは横浜公演「KAAT 神奈川芸術劇場」(~27日)が行われるが、その千秋楽公演を有料でライブ配信する。当初は予定になかったが、「1人でも多くのお客様に公演をご観劇いただきたく配信を決定いたしました」(広報担当者)。

同舞台は稲垣が18世紀フランス革命の時代に実在した「死刑執行人」のシャルル―アンリ・サンソンを演じる。

サンソンはパリで4代目の死刑執行人。自らは熱心なカトリック教徒でありながら「死刑制度はなくさなればならない」という葛藤の中で自らの職務をまっとうしていた。

また、平等思想の観点からそれまでは貴族と平民で違いがあった死刑執行の方法を「誰にでも平等に苦痛を感じさせない死を」とギロチン(断頭台)の発明にも一役買った人物。

公演スタート前には、稲垣は「久しぶりの新作舞台になり、良い緊張感で稽古を続けることができました。フランス革命期に実在した死刑執行人、サンソンは、僕がぜひ演じてみたいと思っていた人物でもあります。重い時代の中でも、社会を良くするために職務に忠実に生きた、サンソンという人物を精一杯演じたいと思います」とコメントを寄せていた。

稲垣の鬼気迫る演技に注目だ。

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