父の日ギフトに日本酒はいかが?種類の違いやおすすめ銘柄&おつまみを厳選

日本酒は使うお米や水、製法、保存方法に蔵元の想いなど、さまざまな要素によって構成されるためその味わいもさまざまです。
しかし、大まかな分類や味の目安となる指標を押さえておけば日本酒をもっと楽しめるはず!

日本酒の基本から比較的飲みやすいおすすめの銘柄まで紹介していくので、今年の「父の日」は日本酒ギフトをきっかけに、お父さんとの晩酌タイムを過ごしてみてはいかがでしょうか?

日本酒とは

日本酒とは、通常お米と麹と水を主な原料とする「清酒」を指します。
清酒には、酒税法で定められた以下の基準があります。

・アルコール22度未満

・原料にお米を使い、必ず“こす”工程があること

さらに清酒は「特定名称酒」とそれ以外に分けられます。
「特定名称酒」以外の日本酒は一般的に「普通酒」と呼ばれ、比較的リーズナブルな価格帯のお酒が多いです。

日本酒基本の3種類

特定名称酒は大きく分けると「純米酒」、「吟醸酒」、「本醸造酒」の3つになります。

(1)純米酒

「純米酒」は、お米と水、米麹のみが原料のお酒。まるで炊き立てのお米のようなふくよかな香りや甘み、濃厚なコクが楽しめます。

(2)本醸造酒

「本醸造酒」は上記3つの原料に醸造アルコールが添加されます。お米の雑味や甘みが抑えられてスッキリ爽やかな風味に。辛口のお酒が多いのが特徴です。

(3)吟醸酒

「吟醸酒」は「本醸造酒」と同じ原料で造られますが、「吟醸造り」といわれる製法がポイント。この違いによってフルーティーな香りが引き立ちます。
また「精米歩合」にも違いがあり「本醸造酒」は70%以下、「吟醸酒」は60%以下と決められています。
ちなみに、精米歩合50%以下のものは「大吟醸酒」となります。

精米歩合ってなに?

先ほど出てきた「精米歩合」という言葉。これは、お米の削り具合を表しています。

例えば食用米の場合、精米歩合は約90%です。10%ほどを削っているということです。
お米は磨き、削るほど雑味が無くなるため、精米歩合の数値が下がるほどスッキリと飲みやすい風味になります。
さらに磨き上げると、華やかな香りも際立ちます。

お米一粒一粒を磨き上げるには相当な手間と技術が必要なため、精米歩合に比例して価格が変動することも多いです。

プレゼント選びに役立つ!「特定名称酒」8種類の一覧

特定名称酒は、上記3種類をさらに細分化して8種類に分けることができます。
この8つの種類は、先ほど紹介した「精米歩合」や「原料」により分類されるため、味を見分ける一つの目安となります。

(1)純米酒

原料:水・米・米麹
精米歩合:規定なし
特徴:お米本来の旨味やコク、ふくよかさ

(2)純米大吟醸酒

原料:水・米・米麹
精米歩合:50%以下
特徴:お米をよりよく磨いてやさしい飲み口に。香りもフルーティー

(3)純米吟醸酒

原料:水・米・米麹
精米歩合:60%以下
特徴:華やかな香りと、深い味わいのバランスが絶妙

(4)特別純米酒

原料:水・米・米麹
精米歩合:60%以下または特別な製造方法
特徴:磨かれた華やかさがあり、お米の風味が強いものが多い

(5)大吟醸酒

原料:水・米・米麹・醸造アルコール
精米歩合:50%以下
特徴:醸造アルコールにより引き立つスッキリとした香り

(6)吟醸酒

原料:水・米・米麹・醸造アルコール
精米歩合:60%以下
特徴:フルーティーかつやわらかな口当たり

(7)特別本醸造酒

原料:水・米・米麹・醸造アルコール
精米歩合:60%以下または特別な製造方法
特徴:本醸造酒より引き締まった味のものが多い

(8)本醸造酒

原料:水・米・米麹・醸造アルコール
精米歩合:70%以下
特徴:醸造アルコールの量は、使用するお米の重量10%までと定められているため、甘すぎず後味の爽快感が魅力

特別な製造方法とは

精米歩合のところに「特別な製造方法」と書かれてあるものがありますが、この“特別”には規定やルールはなく、酒蔵のこだわりによるとされています。

火入れのタイミングや貯蔵期間による違いも

日本酒の種類は、製造方法の違いによってさらに細かく分けられます。

生酒など「生」がつく日本酒は火入れがポイント

まず火入れについてですが、通常の日本酒は貯蔵前と出荷前に火入れ、つまり加熱処理をします。質を安定させるための工程とされています。

一方で一度も火入れを行わないのが「生酒」、出荷前に一度だけ火入れを行うのが「生貯蔵酒」、そして貯蔵前に一度だけ火入れをするのが「生詰」です。

いずれもフレッシュな味わいが特徴です。

日本酒も熟成するもの?

次に貯蔵期間によって、新酒と古酒(長期熟成酒)に分けられます。

新酒とは、冬〜春に多く見かける日本酒で「しぼりたて」とも呼ばれます。フレッシュな香りと味わいが特徴です。

一方古酒(長期熟成酒)は、3年以上熟成させた日本酒を指します。お米の味が濃厚かつまろやかになり、熟した果実や木の実を思わせる香りが生まれます。

父の日ギフトにおすすめの銘柄をピックアップ!

ここまで、日本酒の種類の見分け方や製造方法による違いを紹介してきたので、一段と日本酒が身近になったのではないでしょうか?

ここからは具体的におすすめの銘柄を紹介していきます!

オシャレで上質なだけでなく、お父さんと一緒に晩酌を楽しめるように比較的飲みやすものを厳選しました。併せて贈りたいおつまみやスイーツも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

【編集部厳選】おすすめの銘柄6つ

日本酒好きの編集部スタッフが厳選した日本酒を6つ紹介させていただきます。

1.純米吟醸「上善如水」(白瀧酒造)

出典:楽天市場

するりと喉の奥へ落ちる、シンプルで清らかなお酒です。2021年によりやわらかく、より軽やかな飲み口を目指し、精米歩合を5%引き下げリニューアル。
食前、食中、食後とシーンを問わず楽しめるでしょう。

父の日限定、可愛らしいパッケージに入った飲み比べセットもありますよ。

■アルコール度数:14度以上15度未満
■精米歩合:55%
■おすすめの飲み方:冷やして

2.純米吟醸「紀土(キッド) 無量山」(平和酒造)

出典:楽天市場

世界規模のワイン品評会「IWC 2020」において最優秀賞「チャンピオン・サケ」を受賞した、幅広い層から高い支持を得ている人気銘柄。

どこまでもシルキーな飲み口で、舌全体が優しい甘みに包まれたかと思いきや、キメの細かい酸味もあり、さまざまな風味が楽しめます。
繊細ながら旨みを多分に含んだ麗しい味わいです。

■アルコール度数:15度
■精米歩合:50%
■おすすめの飲み方:冷やして

3.「錦鯉」(今代司酒造)

出典:楽天市場

錦鯉のように華やかかつ清らかな中に、堂々とした味を感じられる日本酒です。
頭で飲む人が増えてしまった現代へのアンチテーゼとして、お酒のスペックは非公開に。

鼻と口そして目で、純粋に日本酒を楽しむひと時を演出してくれます。重厚なデザインとパッケージはギフトにもピッタリですね。

■アルコール度数:17度
■精米歩合:非公開

4.初霞 純米 生もと「大和のどぶ」(久保本家酒造)

出典:楽天市場

純米酒のもろみをあらごししてビン詰めした日本酒。
濃い味わいの中にある酸味が全体を引き締めています。にごり酒にしては珍しく飲み口はスッキリ。辛口で後味も良いため、料理を引き立ててくれます。

■アルコール度数:15.5度
■精米歩合:65%
■おすすめの飲み方:熱燗

5.微発泡純米吟醸 生「しゅわっと空」(千代むすび)

出典:楽天市場

瓶内発酵でややうすにごり、発泡性のある日本酒です。
グレープフルーツのような果実の苦みを少し感じるため、柑橘系のソースを使ったカルパッチョなどの料理によく合います。爽やかな微発泡による喉越しもクセになるポイント。

■アルコール度数:12度
■精米歩合:60%
■おすすめの飲み方:冷やして

6.発泡清酒「すず音」(一ノ蔵)

出典:楽天市場

グラスに注ぐと立ち上る繊細な泡が鈴の音を奏でているようだと、付けられた名が「すず音」。お米のやさしい味わいの中に、柔らかい甘酸っぱさとぷちぷちとした発泡感が広がります。
まるでシャンパンのようなスパークリング清酒は、乾杯やデザート酒にピッタリの甘口。
アルコール分も低いので、普段あまりお酒を飲まない人や酔いやすい人にもおすすめです。

■アルコール度数:5度
■精米歩合:65%
■おすすめの飲み方:冷やして

淡いピンク色が可愛らしい「花めくすず音」と、半年以上熟成させて旨味を引き出した「すず音GALA」との飲み比べセットもあります。
味の違いを楽しみながら、お父さんとの会話も弾むことでしょう。

美味しくてオシャレなおつまみやスイーツも一緒に

一緒に贈ると喜ばれること間違いなしの、大阪で買えるおつまみやスイーツも厳選しました!

おつまみは辛口の日本酒と、スイーツは酸味のある日本酒やフルーティーでフレッシュな日本酒とのマリアージュを楽しんでみてはいかがでしょうか。

1.おつまみ専門店「ホタルノヒカリ」のギフトセット

JAL国際線のファーストクラスでも提供されているおつまみブランド「ホタルノヒカリ」。
通販のほか、関西では「大丸心斎橋店」で購入することができます。

魚貝類や肉類、チーズにナッツ、ドライフルーツなど多彩なラインアップが揃い、一袋から購入可能。
期間限定で父の日用のギフトセットも登場していますよ!

2.「デリチュース」の濃厚チーズケーキ

大阪府箕面市に本店を構えるチーズケーキの人気店「デリチュース」。
“チーズの王様”と称される「ブリー・ド・モーチーズ」を贅沢に使用した、なめらかな食感のベイクドチーズケーキが看板メニューです。
梅田や新大阪でも購入可能ですよ。

3.タルト専門店「○△□ 本店」の華やかタルト

大阪・北堀江に本店を構えるタルト専門店「○△□(maru sankaku shikaku/マルサンカクシカク)」。
見た目にも華やかなタルトは上品な甘さなので、甘すぎるものは苦手という方にもおすすめ。
本店のほか、梅田やなんば、新大阪で購入できます。

父の日は日本酒をきっかけに感謝の気持ちを伝えよう

日本酒の種類から味わいの見分け方、お父さんと一緒に楽しみたい銘柄におつまみ、スイーツまで紹介しました。

今年の父の日は少しリッチな日本酒をきっかけに、普段なかなか伝えられない感謝の気持ちを伝えられるといいですね。

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