20日は「父の日」 商戦本格化 コロナ禍反映、ケア商品や酒類も

ポロシャツは今年も定番の人気商品=長崎市、浜屋百貨店

 父の日(20日)を控え、長崎市内の商業施設や百貨店でギフト品販売が本格化している。定番の衣料に加え、各店舗には新型コロナウイルス禍の中、在宅時間の充実に役立つような商品が並ぶ。
 浜屋百貨店(浜町)の紳士服フロアでは今年もポロシャツやTシャツを買い求める人が多いという。価格は1万円以下が中心。ストライプやシンプルな柄が入ったものがあり、担当者は「お父さんが若返った気分になれば」。アミュプラザ長崎(尾上町)内の「TAKEO KIKUCHI」では単色のポロシャツ9種を展開。「裏地の一部に花柄が施されており、隠れたおしゃれを楽しんでほしい」と同店員はPRする。
 両店とも、抗菌や肌に張り付きにくい素材など快適さも備える商品をそろえている。
 テレワークなどにより在宅時間が増加。そうした中、アミュプラザ長崎内の東急ハンズ長崎店は体のメンテナンスの大切さに着目し、洗顔料や化粧水のセット(6160円)を推す。担当者は「リモートの会議や商談で対面はしなくても、身だしなみを大事にしてほしい」と話した。
 酒類を選ぶ人も多い。全国の特産品を扱う、茂里町の「サンクゼール・久世福商店みらい長崎ココウォーク店」は茨城県産のクラフトビールが人気。1本400円台で、スパイスが入っており種類ごとに味わいが違う。2~7本ほどを詰め合わせ、おつまみとセットで贈る人もいるという。
 ココウォーク内の雑貨店「KaILE&kitchen」では、3千円台の青森県産の津軽びいどろ製ペアグラスなどが人気。一方で500~千円台のビールグラスもあり、スタッフは「中高生のお小遣いでも手が届く範囲。多様な世代の人たちに購入してほしい」としている。
 各店の担当者らによると、新型コロナ禍はプレゼントの贈り方にも影響。近郊に住んでいても手渡しでなく郵送を選んだり、遠方で会えないため父の日に合わせて贈ることを見送ったりするケースもあるという。

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