全九州高校大会 陸上女子400 小鉢(諫早)、男子400 河内(大村)V

女子400メートルを55秒34の県高校新で制した小鉢(諫早、左)と、男子400メートル優勝の河内(大村)=昭和電工ドーム大分

 全九州高校大会は17日、大分市の昭和電工ドーム大分で陸上の全国高校総体(インターハイ)北九州地区予選(各種目6位以内、競歩、女子棒高跳びは4位以内がインターハイ出場)第1日が行われ、長崎県勢は女子400メートルの小鉢ひなた(諫早)が55秒34の県高校新で制した。男子400メートルも河内祥吾(大村)が47秒50で優勝した。
 男子砲丸投げの大浦宏文(長崎日大)は14メートル85で2位。ラスト勝負となった男子1500メートルは後田築(創成館)が3分50秒01で2位に入った。この日、県勢は男女計9種目12人が全国切符を手にした。
 18日は陸上の第2日を実施する。

 男女の400メートルは、どちらも県勢が頂点に立った。女子の小鉢(諫早)は55秒34の県高校新V。男子の河内(大村)も1年8カ月ぶりに自己記録を塗り替える47秒50をマークした。ハイレベルな北九州予選をそろってトップ通過し、全国入賞の有力候補に名乗りを上げた。
 女子の小鉢は、同じ高校の先輩に当たる薬師寺真奈が8年前のこの大会でマークした従来の記録を0秒08更新した。「硬いトラックだったので、力を使わずうまく反発をもらうイメージで走った」という前半で既にライバルをリード。10日前まで行われた県高総体で5種目計14本を走った疲れを感じさせないような強さだった。
 男子の河内は大外9レーンからのスタート。残り100メートルまでは全国トップ10に入るタイムを持つ東福岡勢2人が優勢だったが、そこから得意のスパートで一気に巻き返した。ゴール後に「1位の確信はなかった」と言い、0秒03差で競り勝ったことがアナウンスされると思わず大きなガッツポーズが出た。
 小鉢は受験勉強に専念するため、インターハイが集大成の舞台になる予定。「100メートルと200メートルも出られるように頑張る」と翌日に気持ちを切り替え、河内は「46秒台で優勝したい」と大きな目標を掲げていた。

 


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