ホンダF1田辺TD会見:レッドブル2台とガスリーに新品PUを投入「フランスから計画的なやりくりに入る」

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 モナコ、アゼルバイジャンの市街地レースで2連勝。しかも最強のライバルだったはずのメルセデスは、いずれのレースも予想以上の戦闘力不足に苦しんだ。直近のこれら2戦をホンダF1田辺豊治テクニカルディレクターは、「それぞれコース特性は違うものの、非常に良い形で戦ってこれた」と振り返った。

 しかし今週末のフランス、ポール・リカール以降は、しばらく伝統的なパーマネント(常設)サーキットが続く。2年前のフランスGPではメルセデスだけでなくフェラーリにもかなわず、表彰台に上がることもできなかった。そんな2年越しの雪辱を今回果たすことができるのか。田辺テクニカルディレクターは「3連戦では、何より十分な準備と的確なリカバリーが重要」と強調していた。

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──レッドブル・ホンダはモナコGPとアゼルバイジャンGPで2連勝を挙げ、ドライバー、コンストラクターズ両選手権での首位を維持しています。

田辺豊治テクニカルディレクター(以下、田辺TD):ここまでの市街地での2戦、モナコ、アゼルバイジャンは、それぞれコース特性は違うものの、非常に良い形で戦ってこれました。そして今週末からは、パーマネントコースに戻っての3連戦となります。立て続けに3戦を戦うため、何か問題が起きると続けざまに対応に追われることになります。十分に準備することはもちろん、万一何かあっても的確にリカバリーしながら戦っていくつもりです。

──パーマネントコースに戻っても、レッドブル・ホンダの強さは変わらないですか?

田辺TD:今週末のフランスは非常に暑く、外気温は30度前後まで上がります。コース特性も違えば、環境も変わります。当然違った戦いになると思います。

──路面温度もかなり上がると思いますが、たとえばバーレーンと比べても、コンディション的には厳しいですか?

田辺TD:そうですね、バーレーンが50度を超えていましたっけ?(フリー走行3回目の路面温度が48度)パワーユニット的には上限に近い外気温になるかと思いますが、ただトラックレイアウト的には冷却にそれほど厳しくないので、四苦八苦するようなことはないと思います。

2021年F1第7戦フランスGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2021年F1第7戦フランスGP セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)

──今回が2021年シーズンの7戦目になるわけですが、4台のパワーユニットは新品に交換されますか?

田辺TD:ここから計画的なやりくりに入ります。ですのでレッドブルの2台、アルファタウリのピエール・ガスリーには新品が投入されます。ただ角田裕毅選手は第2戦イモラでのクラッシュ後に新品を入れていますので、今回は継続使用します。

──前戦アゼルバイジャンGP後にレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表が、「新しいオイルを入れたことも大きかった」と言っていました。具体的にはどんな向上が見込めたのでしょうか?

田辺TD:エクソンモービルとは、燃料とオイルの両方で共同して開発にあたってきていますが、さらに厳しい条件での使い方に耐えうるようなオイル、エンジン側からの厳しい要求に応えられるオイルを開発してくれたので、前戦から投入しています。信頼性、性能の両面でのレベルアップに貢献してくれています。

──今季がこのまま23戦開催されるとすると、パワーユニット1基あたりできれば8レース走りたいところだと思います。それを第7戦で交換するのは、ポール・リカールがパワーサーキットだからという側面もあるのでしょうか?

田辺TD:いえ、あくまでやりくりを考え、今回交換を決めたということです。

2021年F1第7戦フランスGP ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
2021年F1第7戦フランスGP 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)