つまずきをゲームに!幼児通信教材は「子供との関わり」に気づかせてくれた

5歳息子は、時々ですが夜寝る前の30分、通信教材に取り組んでいます。
1ページのボリュームがそれほど多くなく、時々シールを貼って解く問題があったり、カードを使って覚える教材があったりして、勉強というよりはクイズのように楽しいので、息子は「ワークやろう!」と自分で教材を広げることもあるほど、なかなか気に入っているようです。

得意の間違い探しや保育園でも習っているひらがなはスラスラ解いて楽しそうですが、すぐには理解できない問題にぶつかると、面白くなくなってくるようです。
私が何回説明してもまだわからないと、だんだん静かになってきて・・・

座ったままウトウトしはじめるんですよ。

言い方を変えて何度も説明しても、一度「わからない」と思ってしまうと「つまらない」に変わっていくようで、私のことばは全く届かなくなってしまいます。
かといって、「じゃぁまた明日にしようか。」とワークを閉じようとすると「やるよ!やりたい!」と泣いて怒り出すのでこっちもイライラ。

寝る前という時間が良くないのかな。
私の説明が下手なのかな。
そう考えてしまうけれど、仕事と家事の合間にできる時間はやっぱり寝る前。それに私の説明スキルや語彙力がにわかに上がるわけもなく・・・

息子がワークの中でつまずいたところを克服するために考えたのが、ゲームで刷り込み作戦
今では大好きなゲームになっているので紹介したいと思います。

1.「はんたい」は?

息子がこの問題につまずいたとき、正直驚きました。普段の生活で「前向いて」「右ってどっち?」「反対向きにして」など、当たり前に言っていたし息子も理解していたからです。
さるが反対のことを言うという設定で既に眉間にしわが寄る息子。
じゃあさ、前はどっち?
「こっちだよ。」と、自分の前にいる私を指さします。そうそう、当たり。
じゃあ前の反対は?
「こっち・・・?」いや、それ左。
じゃあさ、右手を上げてみて?・・・ちゃんと上げる。
じゃぁ反対の手を上げて?・・・上がるじゃん。その手はなぁに?
「・・・わかんない。」え?じゃあ左手上げて?
左手を上げながら、「あれ?左手だ!」
わかっているような、いないような微妙な感じでした。
何度も前後ろ、右左、上下を繰り返すうちに完全に飽きてしまった息子。その日はあきらめて終わりました。

でも翌日から、しつこいかなと思いつつも、ふとした時に「これのはんたい、な~んだ?」とクイズにしてみると、意外に息子は楽しそうに答えるようになりました。
下りるエレベーターに乗りながら、「これのはんたい、な~んだ?」
椅子に座っている時、「はんたいに座ると、どっちむきでしょうか?」なんでもクイズになりました。
毎日1つでもはんたいむきクイズをしていると、すぐに答えらえるようになりました。数日後には、体験しながらでなくても自転車に2人乗りしながら「前の反対は?」「後ろっ!」「右の反対は?」「左っ!」と反射的に答えらえるようになりましたよ。

2.れんそうゲーム

連想。これを説明するのが大変で、自分の語彙力のなさに悲しくなりました。
シールを貼るのが楽しいのでなんとかやり切りましたが、ほとんど私が誘導したので息子が理解するには至っていませんでした。まず「れんそうっていうのはね、」という説明をしているうちに・・・息子はウトウト、舟をこぎだしたので、その日は不完全燃焼で終わりました。

翌日から、1日3分ほどの連想ゲームが始まりました。
パチ、パチと手拍子でリズムを取りながら先ずは私一人で遊んでいる風を装って息子に見せます。

『ポスト』といったら『赤い』、赤いと言ったら『りんご』、りんごと言ったら『おやつ』、おやつと言ったら『遠足』、遠足と言ったら『動物園』、動物園と言ったら・・・何だろう?トラも手伝ってくれる?
「いいよ!」なにそれ楽しそう、という顔でノッてきてくれました。
私にとって難しかった「連想」の説明は、ことばを聞いて思いつく、思い出せることばを言うんだよと言うよりも、実際にこうやって遊ぶんだよとやって見せたほうがピンときたようです。

『ウルトラマン』と言ったら?「セブン!」
『セブン』と言ったら?「ゼロ!」・・・数字繋がり?親子?
『ゼロ』と言ったら?「ジード!」・・・いや、ちがう。戦士全員の名をこたえるゲームではないぞ息子よ。

初日はうまくいかなくても、毎日続けているとだんだん連想ゲームらしくなり、さらに続けると、上手にことばを探せるようになってくる過程がはっきりとわかって、今では私も楽しくなっています。
『お花』と言ったら『きれい』、きれいと言ったら『花火』、花火と言ったら『夏』・・・

親としてはせっかく買った教材なので、全て終わらせて達成感を持ってほしいですが、机の上でワークをこなすことが目的ではなく、教材の内容を全て理解できるように親の私の努力も大切なのだな、と思いました。
イライラしたことを反省。
それからは、今月はどんなことを学ぶのかな?と教材を先に読んで、普段の生活に少しでも取り入れるように工夫しようと思うようになりました。

通信教材って、子供の勉強だけではなくて親子の関わりや親の時間の使い方、知育のヒントなどたくさんの気づきをもたらしてくれるので、始めて良かった!と思っています。

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