【賃貸向け壁DIYアイデア】ディアウォールや壁紙でイメージチェンジ

賃貸壁は棚を取りつけたり、壁紙を変えたりといった原状回復不可なDIYは出来ない……と思っていませんか?

賃貸の壁でも、釘を刺したり壁紙を変えたりする、持ち家同様のDIYを楽しむ方法があります。

今回は賃貸の壁をイメージチェンジできるDIYアイデアについてご紹介します。

賃貸で出来る「壁」のDIYアイデア6選

賃貸でのDIYというと、あまり大がかりなことは出来ないと思ってしまいますよね。

賃貸は原則「原状回復」が条件であり、部屋を退去する際には入居時と同じ状態で返さなくてはならない、というルールがあります。

小物類を作る程度のDIYは出来ても、賃貸の壁を傷つけるような真似は出来ず、DIYの範囲が狭まってしまいがちです。

しかし賃貸でも、壁のDIYを大胆に楽しむことは可能です。
次のアイデアを用いれば、賃貸でも壁の雰囲気を一変するようなDIYが楽しめます。

1.ディアウォール

@mami.interior
@fumi___01

「ディアウォール」とは、木材(SPF材)を突っ張らせるためのアイテムです。
「ディアウォール」という金具を木材の端と端に取りつけることで、床と天井で木を突っ張らせます。突っ張らせた木は柱代わりとなるため、間に板を渡せば壁を傷つけずに棚を作れます。

また、「ディアウォール」で突っ張った柱と柱の間に木材を隙間なく打ちつければ、板壁が出来上がります。
もちろん壁に直接木材を打ちつけたわけではないので、壁が傷つくことはありません。

このように工事を頼めば費用がかかる板壁作りも、「ディアウォール」を使うことで簡単にリーズナブルに実現できます。

2.剥がせる壁紙

@t__m120111191020
@nyaaaa.ky

近年では賃貸向けの「剥がせる壁紙」という製品も販売されています。
剥がせる壁紙とはその名のとおり、賃貸の元の壁紙を傷つけずに剥がせるため、原状回復が可能な壁紙です。

本来なら壁紙の貼り替えは、元の壁紙を剥がしてから糊を貼った新たな壁紙を貼りつけます。

剥がせる壁紙の場合、裏面に特殊な両面シールが貼ってあります。
元の壁紙を剥がさずに上から貼れ、さらに、剥がす際に元の壁紙を傷つけることもありません。
また、素人施工でも簡単に出来る手軽さが魅力です。

剥がせる壁紙は柄もおしゃれで多種多様。

賃貸でも壁紙チェンジを気軽に存分に楽しめるアイテムです。

3.マスキングテープ

@__rie.s813

マスキングテープは粘着力が強くないため、一度貼っても簡単に剥がせます。マスキングテープを壁一面に貼って、壁紙チェンジを楽しんでもよし、一部分だけ貼ってアクセントにするもよし。

無地のマスキングテープメッセージやイラストをかたどり、アーティスティックな壁作りを楽しむことも出来ます。

近年では“マスキングテープ=文房具”の概念は薄くなり、インテリア雑貨用として販売されるケースが増えてきました。きっと、お部屋にもぴったり合うデザインが見つかるはずです。

4.ウォールステッカー

@y_home27
@khoshtip.store

ウォールステッカーはマスキングテープと剥がせる壁紙の中間のような存在です。

ステッカーという名前のとおりシールで出来ていて、壁に貼れば壁紙の模様やデザインのように見せることが出来ます。

もちろんこちらも原状回復可能。

観葉植物の背後に飛び立つ鳥のウォールステッカーを貼る、といったふうに、家具と組み合わせて物語性を作れるのも、ウォールステッカーの楽しみ方です。

5.額を飾る

@mym8_25
@newton_frames

絵や写真といった額縁類を壁に飾るのも、良いアイデアです。
額縁類は重いものでなければ画鋲や専用の両面シールで貼れるため、大きな傷をつけず壁の雰囲気を変えられます。
額の飾り方やデザインで個性を演出したり、部屋のアクセントにしたり。見慣れた部屋のイメージを額が大きく変えてくれるでしょう。
費用をかけずに壁DIYを楽しみたい方にもおすすめです。

6.ペンキを塗る

@sunny_child_blg

賃貸壁にそのままペンキを塗れば、当然、怒られるどころでは済まないでしょう。
ですが賃貸の壁でも、「ペンキ用の壁紙」を下地として貼れば原状回復が出来ます。

ペンキ用壁紙とはその名が示す通り、上からペンキを塗るのを前提とした壁紙です。

下の壁にペンキが滲むこともなく、きれいに発色させます。

また、ペンキを塗った上から重ね塗りが出来るのも、ペンキ用壁紙の魅力。
たとえば1度塗った色のペンキ壁に飽きてきたら、壁紙を貼り替えることなく別色に塗り替えが可能です。
賃貸に住んでいる間に何回か壁色を変えたい、という方は試してみてはいかがでしょうか。

要注意!壁DIYで敷金から引かれてしまう例

壁のDIYにチャレンジした結果、敷金が戻ってこなかった、という例は珍しくありません。

どのような内容で壁のDIYに失敗し、敷金から修繕費を引かれてしまうのでしょうか。

ビス穴が空いている

棚をつけようと思った、フックを取りつけようとしたといった理由でビスを使用してしまい、原状回復不可になってしまうのは多いケースです。

「ディアウォール」を使う、もしくは画鋲タイプの軽い棚を使うことで、ビス穴を開けずに棚やフックづけが叶います。

画鋲の穴が多すぎる

賃貸で壁に開けられる穴の大きさは、画鋲程度が限度とされています。
しかし画鋲ならいくら開けても良いわけではないため、要注意です。

画鋲でも穴の数が多すぎれば、修繕費請求の対象となってしまいます。

とくに100均でも見かける画鋲ほどの3本ピンがクロスして刺さるフックピン。
こちらは穴が1カ所に密集するため、原状回復NGと認定されてしまうケースがあります。

ポスターや写真といった軽いものは画鋲でなく専用の両面テープを活用するなど、壁になるべく穴を開けない方法を選びましょう。

壁紙が破れている・汚れている

壁のDIY品を取り外すときに壁紙を破いてしまったり、壁DIYをするときにつけた印や汚れが落ちなかったり、といった理由で、壁紙の修繕費用を請求されるケースがあります。

破れた壁紙のセルフリペアは技術が必要です。

また、壁紙についた汚れは落とそうとして洗剤を間違えた結果、壁紙自体を傷めてしまった、なんていうケースも珍しくありません。

壁紙はなるべく破かない・汚さないを意識し、DIYにチャレンジしましょう。

粘着シールが残っている

安価なマスキングテープやウォールステッカーを使用すると、ワンシーズンほどで糊が解けて壁に残ってしまうことがあります。

壁に残ったシール類は、シール剥離剤を使用するのがおすすめ。手間をかけずに、きれいな状態に戻せます。

まとめ

賃貸の場合、壁のDIYは思い切った内容が出来ず物足りなさを感じる人も、いるのではないでしょうか。
しかし賃貸壁向けのDIYアイデアを駆使すれば、持ち家と同じぐらい壁DIYが楽しめます。壁は部屋の広い範囲を占める部分なため、デザインが変われば部屋のイメージにも変化が生じる場所。
ぜひ賃貸でも壁DIYを楽しんで、理想の空間づくりを実現してください。

© 株式会社大新社