スーパースター デラホーヤの9・11復帰決定 元UFC王者ベウフォートと激突

オスカー・デラホーヤ(ロイター=USA TODAY)

ボクシング元6階級制覇王者のスーパースター、〝ゴールデンボーイ〟ことオスカー・デラホーヤ(48=米国)のリング復帰が決定した。

米メディア「ボクシングニュース24」によると、試合をプロモートする米動画投稿アプリ運営会社トリラーが「9月11日に米ラスベガスで元UFCのスーパースター、ビクトー・ベウフォート(44=ブラジル)とリングに戻って対戦することを発表した」と伝えた。

デラホーヤは2008年に6階級制覇王者のマニー・パッキャオ(42=フィリピン)に敗戦を喫して翌年に引退を表明。しかし、元ヘビー級統一王者のマイク・タイソン(54=米国)をはじめとするレジェンドのエキシビションマッチでの復帰ブームに乗り、今年7月のカムバックを宣言。それから2か月ずれ込んだが、ようやく正式決定にこぎ着けた。

相手のベウフォートはボクサーではなく、18年に現役を引退した総合格闘技(MMA)の名ファイター。ブラジリアン柔術をバックボーンに「ザ・フェノム(天才)」と呼ばれ、04年にUFC世界ライトヘビー級王座を戴冠した。

1999年からは日本のMMAイベント「PRIDE」に参戦し、同年の桜庭和志戦を皮切りに、ヒース・ヒーリング、アリスター・オーフレイム、ダン・ヘンダーソンら強豪と対戦しており、日本の格闘技ファンにもなじみが深い。

その一方で06年にはボクシングのリングにも上がり、KOデビューも果たしている。

デラホーヤは「リングに戻る準備ができている。ハイレベルなボクシングを世界に示すために、ベウフォートのようなチャンピオンに最大限の敬意を払うだけだ」と意気込みを語る。試合は音楽番組とコラボしたイベントの一環として開催されるようだが、ゴールデンボーイが久々のリングで観衆を魅了する試合を見せることができるか注目だ。

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