カール・マルクスの末娘エリノア 女性活動家として生きた激動の半生を描く 「ミス・マルクス」公開決定

カール・マルクスの末娘エリノア・マルクスの半生を描いた映画「ミス・マルクス」が、9月上旬より劇場公開されることが決まり、予告編と日本版のオリジナル・ポスタービジュアルが公開された。

「ミス・マルクス」は、カール・マルクスの末娘で、女性や子供たち、労働者の権利向上のために生涯をささげ、43歳の若さでこの世を去った女性活動家エリノア・マルクスの、知られざる激動の半生を初めて映画化した作品。監督・脚本を手掛けたのは、前作「Nico, 1988」でヴェネツィア国際映画祭オリゾンティ部門作品賞を受賞したイタリア出身のスザンナ・ニッキャレッリ。「エンジェル」などのロモーラ・ガライが、エリノアを演じている。2020年のヴェネツィア国際映画祭では、コンペティション部門でFEDIC賞とベストサウンドトラックSTARS賞の2冠に輝く評価を受けている。

あわせて公開された予告編は、革命家カール・マルクスの死から幕を開ける。最愛の父の死を悼みながらも、「自分の人生を生きたい」と宣言するエリノアは、時代を先駆けた女性活動家として活躍し、大衆を前に男女平等の実現、労働者の権利向上を力強く訴えかける。その裏で、社会主義者エドワード・エイヴリングへの愛と政治的信念のはざまで引き裂かれていく姿も明らかになる。後半には、アメリカのパンクロック・バンド「ダウンタウン・ボーイズ」によるカバー曲「インターナショナル」も登場し、クラシックとパンクロックの音楽による本作の魅力の一端も描かれている。

日本版オリジナル・ポスタービジュアルは、激しく踊るエリノアの姿に「前へ進め」という力強いコピーが添えられたデザインとなっている。

【作品情報】
ミス・マルクス
2021年9月上旬よりシアター・イメージフォーラム、新宿シネマカリテ他 全国順次公開
配給:ミモザフィルムズ
©2020 Vivo film/Tarantula

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