今は亡き同性パートナーの母と子との、血のつながりを越えた“家族”の絆を描く 「親愛なる君へ」予告編

7月23日より劇場公開される、台湾アカデミー賞3部門受賞作「親愛なる君へ」の、予告編が公開された。

公開された予告編では、同性パートナーが亡くなった後も、その母のシウユーと息子のヨウユーと間借り人として一緒に住んで世話をし続ける青年・ジエンイーの姿が描かれている。シウユーの急死によって、同性パートナーの弟や警察に疑いの目を向けられるようになるジエンイー。さらにセクシュアル・マイノリティへの偏見も加わり、ジエンイーからヨウユーが強制的に引き離されてしまうことが描かれ、「これからたくさん嫌なことや理不尽なことに出会うだろう。でも覚えていてくれ。永遠にお前を愛している」と、ヨウユーへ家族としての思いを伝える様子が映し出されている。

「親愛なる君へ」は、「ヤンヤン」などで知られるチェン・ヨウジエ監督が、5年ぶりにメガホンを取った作品。青年・ジエンイーと今は亡き同性パートナーの母と子との血のつながりを越えた“家族”の絆を描く。ジエンイーを演じているのはモー・ズーイー。本作で高い評価を受け、第57回台湾アカデミー賞(金馬奨)主演男優賞などの映画賞で受賞を果たした。また老婦・シウユーを演じたチェン・シューファンも第57回台湾アカデミー賞(金馬奨)で助演女優賞を受賞。台湾アカデミー賞では他にもオリジナル音楽賞を受賞し、合計3部門で受賞。また、作品賞にもノミネートされた。

【作品情報】
親愛なる君へ
2021年7月23日(金・祝)、シネマート新宿・心斎橋ほか全国順次公開
配給:エスピーオー、フィルモット
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