【お家で伊豆急】黒船電車の運転席VRを視聴、360°ならではの意外な遊び心

黒船電車(イメージ写真:Yuki-Miu / PIXTA)

先日「鉄道チャンネル」でもご紹介した「黒船電車」運転席VRの視聴カードとVRゴーグルをいただいたので、早速お試しで視聴してみることにしました。

【参考】伊豆急下田から伊東までの約1時間を収録 リゾート21の運転席VRが11日発売
https://tetsudo-ch.com/11439529.html

運転席VRの収録区間は伊豆急下田~伊東間。黒船電車の運転席から撮影した360°映像で前面展望”等”を楽しめます。「等」とした理由は実際にご視聴いただければ合点がいくはず。一般的な前面展望映像とは異なり、運転室横の窓や後ろの客席、床や天井にも視線を向けられる仕様なのです。

「運転席(の隣)から後ろを向いたらお客さんが座っているのが見えた」という乗客視点からは絶対に味わえない体験ができる……のが面白いのかどうかは人によるのでしょうが、運転室内にいる感覚を疑似体験できるコンテンツとは言えるでしょう。下記サンプル動画をマウスでグリグリ動かしてみると感覚がつかめるのではないかと思います。

動画そのものは「VRSQUARE」と「Blinky」という二つの動画サイトで販売中。2023年5月まで視聴できます。購入方法等の詳細は上記サンプル動画のリンクから遷移出来る伊豆急ケーブルネットワークの「特設ページ」に記載されています。

前置きが長くなりました。今回は動画サイト「Blinky」版のシリアルコードが掲載された視聴カードをいただいたので、そちらで試してみることにします。

まずはスマートフォン(iPhone/Android)のストアから「Blinky」のアプリをDL。アプリを立ち上げ、メールアドレスやパスワードを設定し、会員登録を済ませます。

iPhoneのAppleStore画面、ここからアプリをDLし、会員登録を済ませます。

あとはアプリ内で「黒船電車」と検索すれば目的のものが出てくるはず。

2種類表示されていますが、上は視聴権カードを購入した方がシリアルコード入力で購入できるバージョン。内容に違いはないはず。

今回は視聴カードをいただいたので上を選択。

コードを入力して視聴できるようになりました。

あとは「黒船電車オリジナルVRゴーグル」にスマートフォンをセットして3D映像で見てみることに。

黒船電車オリジナルVRゴーグルと視聴カード

鉄道ファン的には、定期運行を終えた185系とすれ違ったりするのが楽しい点じゃないかと思ったり。また前面展望だけ追いかけていると見落としてしまうかもしれませんが、ある駅で少し視点を右側に寄せてみると「ザ・ロイヤルエクスプレス」が休んでいるのが見つかったりと、意図的に仕込んだのかどうかはともかくとして360°VRらしい遊び心に満ちた動画になっています。

VRゴーグル付きで視聴する際は、視点をマウスポイント代わりにして画面を操作したり、ゴーグルを顔に当てたり遠ざけたりすることでメニューを開いたりするのですが、慣れるまでは少々時間がかかります。もし操作が難しい場合は、VRゴーグルなどが無くても楽しめる2D版の映像を視聴してみるのもおすすめです。上記サンプル動画のように、スマホを動かしたり画面をタップすることで視点をグリグリ動かすこともできますよ。

私は2Dモードを選んで机上に置いて仕事をしています。仕事中に走行音が響いても問題にならないのは鉄道チャンネル編集部内ならではのメリット。とはいえ普通の会社ではそうもいかないでしょうから、テレワークのお供として流すのが良さそう。

文/写真:一橋正浩

© 株式会社エキスプレス