GW観光客、昨年の7倍 県内主要観光地

 和歌山県は4月29日~5月9日のゴールデンウイーク(11日間)に県内主要観光地7カ所に訪れた観光客は合計で41万5660人だったと発表した。新型コロナウイルス感染拡大による甚大な影響を受けた2020年(12日間)の7倍以上になった一方、記録が残る05年以降最多だった19年(10日間)と比べると6割減となった。

 主要7カ所は田辺市龍神村、同市本宮町、白浜町、串本町、那智勝浦町、和歌山市、高野町。

 19年は108万3500人で、05年以降最多を記録したが、20年は一転、最少の5万4700人になった。全国に緊急事態宣言が発令され、県内でも観光施設や温泉施設、キャンプ場などが休業したため。観光客数を調査する施設がすべて閉鎖したことで、ゼロとなった観光地もあった。

 今年は7カ所すべてで昨年より増加したが、京阪神で緊急事態宣言が発令されていた影響などにより、コロナ前の水準とは大きな差があった。

 今年の宿泊客は6万4550人。19年は21万3200人、20年は5400人だった。日帰り客は35万1110人。19年は87万300人、20年は4万9300人だった。

 1日平均は、総数が3万7787人。20年の4558人の8.3倍になったが、19年の10万8350人との比較では65.1%減となった。

 うち宿泊は5868人。20年の450人の13倍となったが、19年の2万1320人と比べると72.5%減となっている。

 紀南最大の観光地、白浜町に今年訪れたのは9万5300人。1日平均は8664人で、20年比は8.7倍となったが、19年比は68.6%減となった。

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