なでしこジャパンのDF清水梨紗(25=日テレ)が先輩の思いを胸に、大一番に挑む。
18日に発表された東京五輪の代表メンバー(18人)に選出された清水。19日のオンライン取材では「本当に素直にすごくうれしかった」と喜びを口にした一方で「選ばれていない人がいる中で、自分がその人たちの分も頑張らないといけないという気持ちにすごくなった」と気を引き締めた。
今回の代表メンバーのうち、五輪経験者はDF熊谷紗希(30=バイエルン・ミュンヘン)とFW岩渕真奈(28=アーセナル)のみ。清水がお姉さん的存在として慕うDF鮫島彩(34=大宮)は落選。清水は「鮫さんとはたくさん話した。サイドバッグ(SB)としてもお姉さん的な存在。本当にすごく鮫さんからもらうものがあった」と感謝の言葉を口にした。
清水が代表に選出されて間もないころは、鮫島から教えを請う場面も見られたが、今回のDF陣では熊谷に次ぐ年長者に。だからこそ「SBだったらDF北村菜々美(21=日テレ)など、他の選手を引っ張りながらやっていかないといけないっていう自覚が出てきた。チームは金メダルを目指して頑張っているし、これからももっと詰めていかないといけない」とさらなる高みを見据える。
残り1か月あまりとなった一戦に向けては「試合がたくさんある中で、体力があるのが自分の長所。多くの試合に関わって、チームが勝利できることに貢献できれば」ときっぱり。過密日程でも負けじと、己の持ち味を十二分に見せる覚悟はできているようだ。