新潟県の花角知事が8月以降のファイザー製ワクチン供給スケジュールの明確化や、文化芸術活動への支援拡充を要請

全国知事会へオンラインで出席する新潟県の花角英世知事

19日、全国知事会新型コロナウイルス緊急対策本部会議がオンラインで開催され、新潟県の花角英世知事が県庁の災害対策本部会議から出席した。花角知事は知事会にて、8月以降のファイザー社製ワクチンの供給スケジュールや、文化・芸術活動へ携わる人への支援の拡充を国へ求めた。

花角知事は知事会での発言の冒頭にて、県の実施する大規模ワクチン接種や、21日から県内で開始する職域摂取に言及して県内のワクチン接種を加速化していく取り組みを説明した。一方で、市町村でも摂取が進む中で課題となるのが、ワクチンの安定供給である。

現在、各県への8月以降のファイザー製ワクチンの具体的な供給スケジュールは示されておらず、また7月の供給量も少し絞られている状態にある。そのため花角知事は、「今後一般の摂取が本格化するためにも、具体的な供給スケジュールを早く示していただきたい」と提言。また、国が現在制度化を進めている「ワクチンパスポート」に関しても計画の具体化を求めた。

なお、県では企業や学校など合計で約50の団体、16万人近い人を対象に職域摂取を実施する予定である。県の職員に関しても、警察官や教職員を優先して摂取を進めていく予定であるという。

知事会での発言終了後、取材に応える花角知事

加えて、新型コロナウイルスの影響により活動機会を大きく減らしている文化・芸術の分野への支援の拡充も要請した。特に、「個人で活動している人も多いので、そうした人々への支援を充実してもらいたい」と花角知事は国へ求めた。

なお、文化・芸術の分野への支援については、今回の知事会でまとめられた「9都道府県の緊急事態宣言の解除等を受けた緊急提言(案)」にも盛り込まれている。

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