神田伯山、『鬼滅の刃』遊郭編への批判に対し「吉原を賛美してるわけでもないのに」

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18日放送の『問わず語りの神田伯山』(TBSラジオ)で、講談師の神田伯山が、『鬼滅の刃』での吉原遊郭の描写についての批判に疑問を呈した。

番組では、伯山が歌舞伎鑑賞教室に行ってきた話をしていた。

そのとき思ったことを伯山は「なんかさ、歌舞伎って面白ぇなぁって思うのはさ、これは古典講談でも、古典落語でもそうなんだけど。許されるってこと結構あってさ」と話し、「現在だったら、まぁ言っちゃいけないことがもう、満載なんですよ」と古典だからということで、現在の価値観とは違う描写でも許されていると語った。

そのことを踏まえ、伯山は「『鬼滅の刃』だってさ、大正時代でしょ? 一応描いてんの、背景はうっすらなんとなく。でもなんか、吉原出てくんじゃん」と話す。

現在『鬼滅の刃』は2021年内の地上波での第2期アニメ放送が決定しているが、今回映像化される予定のエピソードは、吉原を中心に話が展開するため、原作ファンの間では「遊郭編」と呼ばれている。そのため、地上波放送決定直後から、SNS上ではこの「遊郭」という言葉や作中での描写に関して、同作の子供への悪影響を懸念・批判する声などもあがった。

そのことを伯山も知っていたようで「吉原出てきたときに、それをさ、地上波でやるってなったら『吉原の部分カットしろ!』みたいな、ちょっと問題になってたよね。別にそこがメインで、吉原を賛美してるわけでもないのに、『鬼滅の刃』で。ただ背景が吉原っていう設定の部分があって、その吉原編カットだ!みたいな」と経緯を説明する。

伯山はこの批判に「でもさ、吉原はあったじゃんこんなこともう、みんな擦られていること、言ってもしょうがないけどさ、『吉原あったよね?』っていう」と事実は事実とし、「ある意見でさ、親が子供にね、『吉原ってどういうところ?』って言ったら、説明できないって言うんだよ。いや、説明できないのって、現代にもいっぱいあるんじゃない! あと、説明できるよね? 『大人が遊ぶところだよ』でいいんじゃない? それなんか」と持論を語ったのだった。

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