岩佐歩夢は一時トップ走行も急転直下の8位に。優勝はスモリヤー【FIA-F3第2戦フランス レース1】

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 6月19日(土)、2021年FIA-F3第2戦フランスのレース1がポールリカール・サーキットで開催され、アレクサンダー・スモリヤー(ARTグランプリ)が優勝。レッドブルジュニアでホンダ育成の岩佐歩夢(ハイテックGP)は8位だった。

 レース1のスターティンググリッドは予選トップ12がリバースグリッドとなり、予選で12番手タイムを記録したカラン・ウィリアムズ(イェンツァー・モータースポーツ )がポールポジション。2番手にダービッド・シューマッハー(トライデント)、3番手はローガン・サージェント(チャロウズ・レーシング・システム)。

 4番手には2年前のFIA-F2ベルギー戦で大クラッシュに遭い下腿に重傷を負い、今季から復活の参戦となるファン・マヌエル・コレア(ARTグランプリ)。そして5番手には岩佐がつけ、これは今季最高グリッドとなっている。気温24.9度、路面温度は33度でドライコンディションで、タイヤ交換義務はなし。日本時間の17時10分にフォーメーションラップを開始し、20周のレースが幕を開けた。

 岩佐が抜群のスタートを切りターン1でポジションを一気に3番手へ上げる。先頭はウイリアムズ、2番手サージェントと変わらず。後方ではジョナサン・ホガード(イェンツァー・モータースポーツ)が接触によりスピンしコースオフ。ホガードはマシンをストップさせリタイアとなった。

 これによりトップが2周目に入った直後、バーチャルセーフティカー(VSC)が導入されレースは3周目からリスタート。岩佐はコレアを従えながら2番手サージェントを0.7秒差で追いかける。

 5周目には上位4台がそれぞれ0.5秒前後の差で走行。さらに5番手のアレクサンダー・スモリヤー(ARTグランプリ)も追いつく。6番手のクレモン・ノバラック(トライデント)はスモリヤーと2.6秒差がつきDRSが使用できないため、この5台が首位を争う形となっていく。

 6周目、ドゥ・ボーセでアウトに膨らんだサージェントの隙を見逃さなかった岩佐が果敢にインへマシンを入れサイドバイサイドになるも、ここは追い抜きならず仕切り直しに。一方のサージェントはウイリアムズの攻略に成功しトップへ浮上する。

 後方ではコレアとスモリヤーが順位を入れ替えるデッドヒートを繰り広げ上位争いがヒートアップ。その眼前では岩佐がウィリアムズをドゥ・ボーセで交わし2番手を奪取。岩佐はペースが良く、8周目にはサージェントの0.119秒後方にピタリとつけた。

 巧みなライン取りで首位をキープするサージェントに対し、なかなか追い抜きが叶わない岩佐。そうする間に後続が追いつき始め、9周目には7番手のノバラックまでがそれぞれ1秒以内の差となる。

 そして10周目、岩佐はターン6手前のストレートで肩輪をコース外に落としながらも、ついにサージェントを追い抜きトップへ浮上。しかしサージェントも逃すまいと岩佐の後方にしっかりと控え、ペースが低下した時の隙を狙う走りに切り替え中盤戦を過ごしていく。後方では10番手スタートのビクトール・マルタンス(MPモータースポーツ)がコレアを抜いて5番手まで順位を上げた。

 14周目、スモリヤーのペースが良く3番手のウイリアムズを攻略。これに続けとマルタンスもポジションアップを狙うがウィリアムズは4番手を死守する。

 上位5台は変わらずそれぞれが1秒以内の差に収まる接戦を展開。16周目にはスモリヤーがサージェントを捉えて2番手に浮上。さらにマルタンスも3番手に上がり、サージェントは一気に表彰台圏外に脱落してしまった。

 勢に乗るスモリヤーは17周目に岩佐を捉えトップに躍り出る。タイヤが厳しいか時折姿勢を乱す岩佐はマルタンスの猛攻を凌ぎきれず3番手にドロップ。さらに岩佐はコース外走行の5秒ペナルティを科され、一気に優勝争いから姿を消すことになってしまった。

 上位争いはなおヒートアップ。18周目にはマルタンスがスモリヤーを攻略しトップ浮上。母国レース優勝に向けて激走するがスモリヤーも最後まで諦めずピタリと後に控えチャンスを伺う。

 そしてファイナルラップ。スモリヤーはDRSを使ってマルタンスの追い抜きに成功。このままトップチェッカーを受けスモリヤーが今季2勝目となる優勝を飾った。2位にはマルタンス、岩佐は3番手でフィニッシュするもペナルティのため8位。ウイリアムズが3位表彰台を獲得している。

 痛恨のペナルティを受けた岩佐だが速さは充分。レース2のスターティンググリッドはレース1のトップ12にリバースグリッドが適用されるため、岩佐は5番グリッドからの出走となった。レース2は日本時間6月19日(土)の23時40分からスタートする。

■FIA-F3第2戦フランス レース1 暫定リザルト

Pos. No. Driver Team Time/Gap

1 8 A.スモリヤー ARTグランプリ 20Laps

2 17 V.マルタンス MPモータースポーツ 0.624

3 26 C.ウィリアムズ イェンツァー・モータースポーツ 1.212

4 29 L.サージェント チャロウズ・レーシング・システム 1.779

5 5 C.ノバラック トライデント 2.351

6 9 J.マヌエル-コレア ARTグランプリ 2.666

7 4 J.ドゥーハン トライデント 2.765

8 11 岩佐歩夢 ハイテックGP 5.825

9 1 D.ハウガー プレマ・レーシング 6.237

10 3 O.コルドウェル プレマ・レーシング 6.443

11 10 J.クロフォード ハイテックGP 8.057

12 2 A.ルクレール プレマ・レーシング 9.026

13 18 C.コレ MPモータースポーツ 9.396

14 21 L.コロンボ カンポス・レーシング 9.727

15 7 F.ベスティ ARTグランプリ 12.700

16 6 D.シューマッハー トライデント 12.954

17 15 O.ラスムッセン HWAレースラボ 27.985

18 20 P-ルイ・ショーべ カンポス・レーシング 30.795

19 31 R.デ・ジェルス チャロウズ・レーシング・システム 31.839

20 24 K.フレデリック カーリン 32.215

21 30 E.フィッティパルディ チャロウズ・レーシング・システム 33.851

22 23 I.コーエン カーリン 38.736

23 14 M.ナニーニ HWAレースラボ 40.880

24 28 F.ウグラン イェンツァー・モータースポーツ 41.087

25 16 R.ヴィラゴメス HWAレースラボ 1’01.307

26 12 R.スタネ ハイテックGP 1Lap

27 22 A.コルデール カンポス・レーシング 1Lap

28 25 J.エドガー カーリン 1Lap

29 19 T.バン・デル・ヘルム MPモータースポーツ 1Lap

— 27 J.ホガード イェンツァー・モータースポーツ DNF